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カテゴリ:塾長の教育論
「お母さん、ほめてくれた?」
定期テストが返却された直後、特に結果が良かった生徒によく尋ねる質問である。 嬉しそうな表情で「めちゃめちゃ褒めてくれました」と答える生徒を見ると、「この子は次のテストも大丈夫だな」と安心する。 逆に寂しそうな表情で、「何も言われませんでした」「なんか素っ気無い返事だけでした」と答える生徒を見ると、少し気の毒に思うのと同時に、正直に言ってしまうとその子の保護者を少し恨む。 「せっかくの伸びる機会を無駄にしたな」って。 中学生なんてまだまだ子ども。 子どもにとって、親からの褒め言葉が最大の『ヤル気薬』になる。 子どもにとって、親が喜んでいる顔は最大の『達成感』に繋がる。 不謹慎な動機かもしれないが、お母さんお父さんに褒めてほしくて、あるいはお母さんお父さんの喜ぶ顔が見たくて、一生懸命頑張っているといっても過言ではない。 それが子どもというものだ。 だから、テストの成績が返って、それが今までよりも良い成績だったとしたら、どうか最大限に褒めてあげて欲しい。 少々オーバーリアクション気味でちょうどいい。 子どもが「お母さん、何もそこまで喜ばなくても」と少し引いてしまうくらいでも構わない。 お母さんだけじゃなく、お父さんも一緒になって喜んであげて欲しい。 お寿司を振舞いながら、明るい将来の話をしたって構わないと思う。 自分の大好きな家族が、こんなにも喜んでくれている。 頑張ったことを、これだけ評価してもらえる。 それが、どれだけ子どもの心に響くことか。 どれだけ子どものヤル気に繋がることか。 親に思いっきり褒められた子どもは、それをキッカケにしっかりと伸びていく。 また褒めてもらいたくて、またお母さんお父さんの喜んでいる顔が見たくて、頑張るのである。 保護者会でもいつもお願いしている。 「叱るのは塾講師の仕事です。心配しなくても、傷に塩を塗り付けるくらいに私が叱りますから、お母さんは思いっきり褒めてあげてください。」 力の限りに勉強することが子どもの仕事なら、その結果を力の限りに褒めることが親の仕事だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 10, 2011 11:00:27 PM
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