カテゴリ:コーチングあれこれ
賢ちゃんの背丈を越えて秋空に映えるオクラ 先日の、我家での「こころのコンパス・クラブ」に高崎から遠路を参加してくれた、コーチ仲間の「まつ」こと小松愼二さんから、素敵な「体験レポート」を頂きました。 一読して深く感動しましたので、皆さんにおすそ分けをさせて頂きます。 ---(ここから) 「不登校ひきこもり」の事例から学んだこと ~しあわせは人それぞれ 他人に惑わされて勝手に不幸になるな!~ 私が本当に、心から涙した、そんな実話について、お話したいと思います。長文ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。 あるご家庭で、「息子が不登校になった」と連絡があった。 私は、お話を受けて、そのご家庭にお邪魔した。そのお宅は、自宅の一階でお店を経営し、「不登校になった」という息子さんは、そのお店でお手伝いをしていた。彼は、ご近所だろうおばあさんやおかあさんだちと談笑をしている。 「この子が不登校?」 そう、疑問を持ってしまうほどに、和やかに話をしていた。私は、お店が閉店になるのを待ち、まずはお母さんとお話をすることになった。 母「うちの息子が学校に行きたくないと言いはじめて…どうしていいものかわからなくて困っています」 小学校までは、絵画教室に通い、中学から塾に通い始め、中学校一年生の夏休み前から急に行きたくないと言い始めたこと。実は中学受験に失敗したことなど、複雑な話を聴いてから、私はその男の子と話をした。 男の子「こんばんわ…」 …ちょっと元気がなさそうだった。 「こんばんわ。昼間、お店で見てたよ。元気でいいじやん! もう何も問題ないよね。ご近所さんともお話できているし、人として何よりも大切なことができていると思う。すごいね?」 私か素直に昼間見た感想を話すと、その子はいい表情になって話をしてくれた。 「だって、いろんな人とお話するの、楽しいんだもん♪」 にこやかに話してくれるこの子の姿を見て、「いったい何が不登校なんだろうか?」と、より一層疑問は深くなった。 その時、横にいたお母さんが言った。 「なんでこの子は、うちの手伝いもできるのに、学校には行けないんでしょうか? 私か聴いても話してくれないんですよ」 途端に、男の子の表情が曇り、下を向いてしまった。 「すいません、お母さん。ちょっとの間、○○くんと二人で話をしたいのですが、よろしいですか?」 私は、子供と二人きりにしてもらい、話をした。ご近所さんと話をにこやかにしている時、先ほど、私とにこやかに話をしていた、その表情。そして、お母さんと話す時の表情。あまりにも違いすぎる衷情。これはいったいなぜなのか。私は、ここ最近の出来事について、話を聞いてみた。 「ね、もし気がかりなことがあったら話してみて。こんなに素敵な笑顔ができる○○くんが、悲しそうにするのは辛いから・・・」 すると、男の子は泣きはじめた。そして、ひとしきり泣き終えてからぽつぽつと話してくれた。 お母さんのお店や人と話すのことが好きなこと、趣味でやっていた絵両教室が大好きだったこと、お店でがんばっているお母さんが好きなこと。また、学校も楽しくて、友達も好きなことも。 「・・・だけど、学校には行きたくない」 「それじゃ何か嫌なことかあるの?」 「・・・テスト」 テストの何か嫌なのか、それを聴いてみて、私は愕然とした。 「だって、テストの点がいいか悪いかだけしか、お母さんは僕を見てくれなくなったんだもの! テストさえなくなれば、お母さんはまた、僕が好きな昔のお母さんに戻ってくれるんじやないかって・・・」 そこで、男の子はまた泣き崩れてしまった。その姿を見て、私は涙が止まらなかった。しばらく二人とも、言葉も出せずに泣き続けた。 ひとしきり泣き終えたあと、私はお母さんを呼び、今のことを話そうと思った。その時のお母さんの第一声は、こうだった。 「どうでした? うちの子が不登校になったのは、学校の責任ですか? 先生が悪いんですか? 社会が悪いんですか?なんですか?」 --- 続きは次回に譲ります。お楽しみに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月23日 21時36分45秒
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