カテゴリ:感謝を伝える
昨日、総合人間学「モラロジー」を学ぶ、静岡県西部の皆さんと、バス4台を連ねての「伊勢神宮初詣」に参加させて頂きました。
外宮そして内宮をお参りし、お神楽奉納、昼食を済ませた後で、素晴らしい講話を聴く機会を得ました。 講師は、公益財団法人モラロジー研究所の社会教育講師で、伊勢神宮の前で(株)勢乃國屋(観光物産店・レストラン)の社長を経て、現在相談役を務めておられ、伊勢市観光協会会長として長年伊勢市に貢献して来られた、山中隆雄先生でした。 山中先生には、毎年講話をして頂いておりますが、今回は本年が62回目の式年遷宮の年であることにちなんで、「遷宮と日本の心」に関するお話を聞かせて頂きました。 お話の要点を賢ちゃんなりに、以下のように要約してみました。 --- 1.日本は2000年以上の長きにわたって王朝が途切れたことがない、世界に例を見ない国柄であ り、伊勢神宮では20年に一度、神殿、御神宝や装束を、古式にのっとり造り替えて来ている。 日本以外の国の神殿は石などの固く壊れにくいもので造られているが、廃墟になっており、遺跡 を見に来る観光客はいても、そこに参拝する人はいない。すでにそこに祭られていた神は、 人々の心の中に存在していないのである。 日本の神殿は木や藁や紙でできており、作り替える必要がある。20年ごとに作り替えられて いる日本の伊勢の神殿は、今も人々が参拝し続けており、日本人の心の中に神が生き続けて いる。 2.遷宮を通じて20年に一度、神殿と御神宝や装束を作り替える精神を「常若(ことわか)」 と呼び、これは「いつまでも神様に若くあって頂きたい」という日本人の願いを現している。 何のためかといえば「常に新しくよみがえる神様の力で、国民を幸せにして頂く」ためである。 3.伊勢神宮と皇室(天皇)は共通一貫している点がある。それは「公」があって「私」がないという 点である。 天皇皇后両陛下をはじめとする皇室は常に「国民の幸せと世界の平和」を祈っておられ、全く 私心がない。 天皇陛下が心臓の手術をされた後、ご自身の体より、国民を励ますことを優先され、周りの方が 心配されたと言われるほどに、全く私心なく、常に公(国民の幸せ)しか考えておられない。 伊勢神宮にあるのも「公」だけで「私」がない。遷宮の時に作られる御神宝は、人間国宝級の 匠が製作するが、決して作者の名を入れることはない。神様に捧げるという「公」こそが大切で あり、誰が作ったという「私」は無いのである。 4.神宮では徹底して「和」を尊重している。神宮の敷地の中には多くの動植物が生息しており、 あらゆる生き物が大切にされている。その中には人間にとって害になるマムシやヒル(山ビル) もいるが、全てをあるがまま尊重している。 人に対しても「和」の精神を大切にしており、国や宗教の別なく誰でも自由に参拝できるのが、 伊勢神宮なのである。 --- この講話を聞かせて頂き、益々賢ちゃんは、日本という素晴らしい国に住める「有難さ」を深く味わい直しました。 この、世界に類を見ない素晴らしい国「日本」に住めることに心から感謝しながら、更に住み良い国にして子孫に引き渡せるよう「恩返し」に徹して行こうと、心を新たにした賢ちゃんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月29日 14時52分17秒
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