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カテゴリ:2006年ドラマ
「四国・お遍路」とは、よく聞くけれども、大して興味は無かった。
宗教的な物だから、無宗教な自分には関わりのない物だと思いこんでいたのだ。 ドラマを見ようと思ったのは、単に他に見る物が無かったから、と江口洋介が主演だったから。 「江口ちゃんがお遍路さん?何か合わないんじゃ。。。」と思っていた。 (江口さん自身も、オファーが来た時「オレがお遍路?」と思ったと言う) でも、思っていたのとは全然違った。 実家の寺を継ぐ、と両親にウソをついたため、お遍路に無理矢理出された事なかれ主義の 主人公は、歩いている内に自分の中の色々な物に向き合う事になる。 残り少ない命を抱えた父親のために実家を継ぐべきか。 対話の少なかった父と向き合う事の葛藤。 会社での自分の立場と出世中心な会社での将来。 恋人との結婚。 そして、一緒に歩く事となったメンバーも、それぞれが心に何か抱えている。 両親を失った青年。 死と向き合う事に慣れすぎてしまった看護婦。 引きこもりの息子に悩む教師夫婦。 定年を迎えた団塊の世代の男と、夫婦である事の意味が見えない妻。 そして、結婚とは何か、今のまま結婚してしまっていいのか悩む主人公の恋人。 その面々が、自分と向き合いながら40日間、88の寺を巡る遍路路を歩く。 道は険しく苦しい。 何のために歩くのか?は、 すなわち、何のために生きていくのか。を見つめる旅。 自分と向き合いながら、人と触れあいながら、黙々と歩いていく。 結縁の時は、皆の顔が歩き始めた時と変わっている。 このドラマを見たら、私も歩いてみたくなった。 最近は若いお遍路さんが増えているという。 みんなが自分の道を見失い、何か探して歩いているんだね。 おへんろ路 同行二人 とは、別に2人で歩こうと言う意味ではない。 御大師様が一緒にいる、と言う事。 歩く時は、みな1人。 人生は、みな1人。 でも、お遍路では、空海が一緒に歩いてくれる。 一緒に悩んでくれる。 そして、歩き終わった時には、何か解決しているといいね。 生きていく事がお遍路。 と言う、主人公の父の言葉。 生きている限り、人は1人で歩き、悩み、1人で答えを出して行くんだ。 全4回。 いいドラマだったなぁ。。。と思う。 ラスト、父と母は逆からお遍路を回ると言っていたけど。。。 映画「死国」では逆お遍路は使者を蘇らせると言ってたよ~。。。大丈夫? ・ウォーカーズ ~迷子の大人たち~ 公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月03日 00時13分44秒
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