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テーマ:映画館で観た映画(8352)
カテゴリ:映画(外国語)
本当に見るのが辛い。
平和ボケした日本人にショックを与える映画。 だから、お薦めしたいのです。 薦める、と言うよりも「知らなくてはならない」映画だと思う。 主人公は、ただ仲良く寄り添い、真面目に働き、 質素に暮らしている家族である。 妻が病気になった。 しかし、その国では薬は手に入らず、金もなく、 今日食べる物さえやっとな状態で・・・ 夫は薬を手に入れるために国を脱する事を考える。 そして、家族の舵はそこから狂っていくのである。 北朝鮮。 そこに暮らす平凡な男が飲み込まれていく波。 この映画は、何人もの脱北者に長年取材を行った体験談を 元にして作られた作品である。 だから、その悲惨に満ちた内容は、まるっきりの架空ではない。 どんなにニュースに疎い人だって、かの国の住民が 飢えていると言う話くらいは知っているはずだ。 そして、2002年、中国の日本国総領事館に北朝鮮の 亡命者が駆け込んだ事件は記憶に残っている人も多いと思う。 ニュースたけで、又聞きだけで、朧気に知っていた事実を この映画は真実として私たちに突き付ける。 映画の主題は脱北では無いのだけれども、 見終わって感じるのは生まれる場所を 選べない理不尽さ。 日本と言う国に生まれたと言うだけで 自分がどんなに幸せかと言うこと。 だから、ぜひ、多くの人に見て貰いたい。 今はこれを見たからと言って、たぶん何一つできない私たちだけど、 自分が生きている間に何か出来る事があったら、 もしもそんな機会が訪れたら、どんな小さな事でも 手を貸したい。 そう思って生きていくための準備として、 その現実をまず知っておきたい。 惜しむらくは、上映劇場がとても少ない事なのである。 映画館に足を運べない方は、DVDになったら ぜひ見て下さい。 評価は4.9/5.0 映画の詳しいレビューとトラックバックはこちら「映画@見取り八段 クロッシング」へ♪ トラックバックは上記↑FC2の方にお願いします。 楽天ブログさん、アメブロさん、ココログさん等は、FC2からトラバが飛ばせなかった場合、この記事から飛ばさせていただきます。 ご了承ください。 ・クロッシング@ぴあ映画生活トラックバック ・象のロケット ★前田有一の超映画批評★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月25日 22時23分29秒
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