カテゴリ:カンブリア宮殿
■カンブリア宮殿 ~ムダがもうかる
TV東京系の番組「カンブリア宮殿」を見ての感想、キーワードを 記載していきます。 株式会社樹研工業 社長・松浦元男氏 【対談からのキーワード】 ■樹研工業について プラスチック製の歯車を作っている 自動車部品の歯車を独占できるほど、技術が優れている 直径0.14ミリ 1/100万グラムの世界最小の歯車を作る しかし、まだ売れたことがない。小さすぎて使い道がないから。 何故、売れないものを開発したか。 1983年出張の新幹線の中で外国のビジネスマンが隣の席に。 話をしていると、聞きなれない電化製品の名前ば出てくる ↓ 日本市場から海外家電メーカーが撤退していった ↓ 海外メーカーでは、家電ではなく携帯電話の開発にシフトし始めた ↓ 今までやっていたものでは、もうやっていけない時代がくると感じた ↓ 自分のところでしかできない「究極のもの」を作れるようにする それが「世界最小の歯車を作る」ということ。 ニュースになって、宣伝効果が得られる。 ↓ スウォッチなど精密機械メーカーからの依頼。 いまでも海外から依頼が来る。 3年前まで、オーディオ部品が売上の1/3だったが、今はゼロ。 中国に行ってしまった。 早く手を打っておいて生き延びることができた。 大きいものを作るのには、お金がいる。 だから、小さいものを目指した。 小さいものを作るための設備も自分たちで作った。 社長は5/100万グラムを指示したのに、職人が1/100万グラムでないとイヤだと言った。 それには設備投資が数千万円必要だったが、職人の迫力に負けた。 バブル崩壊後、あらゆる企業がリストラをし、経費削減をしたが・・・ ■樹研工業の社員活用術 1)自由放任主義 ・月に1回、土曜に全体会議だが、自由参加 ・会議のテーマはなし。 2)採用は先着順 ・学歴、性別、国籍不問 ・筆記試験、面接なし、先着順で採用する ・寡黙で頼りがない印象な人が、すばらしい知識を持っていた。 面接であらゆる会社で不採用になった人が、社内で指導をしていた 3)ベテランを生かす ・定年がない。働けるまで働く。定年で手放すのはもったいない。 4)アンチ管理主義 ・タイムカードがない。なくても遅刻する人はいない。 個人に任されている。つまり、自分で管理する厳しさがある ・社長の昼食は必ず社員と。コミュニケーションが図れる 5)その他 ・一般社員でもグリーン車に乗れる 支払いは、会社のクレジットカードで。出張精算がいらない。 経理の人数が1人でいい。 ・年間休日130日弱ある 性善説のもとに会社が成り立っている。 会社は株主のものではない。社員みんなのものだ。 給与も賞与も社員に公開している。 チャンスを作っていく ↓ そのために、それまで節約しておく チャンスを与えれば、社員はそれを目指して自然とがんばる 目的にしてはいけない ・お金持ちになろうと思ってはいけない ・有名になろうと思ってはいけない ・偉くなろうと思ってはいけない それは、結果であって目的にしてはいけない。 それらを目的にしたら、人が離れていく 社長が、教える人が、自ら示していく ・「挨拶しろ」ではなく、そんなことをいう人から「楽しい挨拶」をしたらいい 【質疑】 Q:採用は先着順と聞いたが、成果の上がらない社員はどうするのか? A:成果の上がらない社員は40年間、いままでいなかった。 人には必ずいいところがある。それを見つけるのが社長の仕事である。 それを見つけるのに1週間かかる人、1ヵ月かかる人、3年かかる人いろいろいる。 10年かかる人もいる。いいところがみつかるまで待っている。 必ず「はじける」時が来る。 その時にお尻をたたいてやる。それから世界が広がる。 【ケンジャの感想】 私が会ったり話を聞いたりした社長で2人目の「最高の社長」でした。 性善説に基づく会社経営をされている。私はこれが真理じゃないかと思います。 「リストラや物理的な合理的」なことを行なうのではなく、人を信用していくと、 人はそれに報いようとし、自ら合理的に物事を進めていく。 人が進むべき道を進んでいるなあと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.03 14:13:23
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