カテゴリ:カンブリア宮殿
■カンブリア宮殿 ~世界がニッポンを待っている
TV東京系の番組「カンブリア宮殿」を見ての感想、キーワードを 記載していきます。 緒方貞子氏(元国連難民高等弁務官)78歳 現・国際協力機構(JICA)理事長 【今夜の一言】 日本の経済基盤は完全にグローバル化している 共存共栄を考えていかないと暮らしていけない 【対談からのキーワード】 シニアからの国際貢献 日本人の平均寿命は世界一ですね。 ↓ シニア(定年後)の活躍の場はいくらでもある 国連難民高等弁務官とは・・・ 難民は祖国で迫害されて、国外で出た人々。 その難民を保護する仕事。 緒方氏は65歳で就任。 ルワンダ難民 ルワンダで1994年大統領(フツ族)暗殺を機に内戦が始まる。 多数派のフツ族がツチ族を3ヵ月で80万人虐殺したといわれている。 この内戦で200万人が難民に。 難民キャンプでフツ族が紛れていて、難民キャンプを武力で支配し始め、 治安が悪化、各国の支援団体は撤退していったが、緒方氏は逃げなかった。 難民全てを守ることは、加害者も守ってしまうことになったことで、 各国から非難が上ったが、それでも緒方氏は動じなかった。 その結果、ルワンダ難民が帰国することができた。 それ以来必ず、危険であっても現場に赴き、何が起こっているかを見て活動した。 1996年ユネスコ平和賞を受賞 2006年、ルワンダでは、フツ・ツチ族ともに平和に暮らしているという。 ●現場に行かないと、生きた情報は来ない。 ●JICAの活動 ・住居費と最低限の生活費のみで行なう。 ・いわゆる仕事の報酬はない。 ・シニアに多いのは定年退職後なので、無給でも年金があり、 生活ができる。 ・国際貢献できることでイキイキと活動されている。 ●海外貢献の実践について 海外に行ったら、日本と比較をするのではなく、そこの文化を受け入れる ●国際社会の国々のあり方について ・先進国は内向き(自国の利益だけ見ている)になっている ・国境を越えていろんなことが起こっている現在、 自分だけが幸せになることは不可能である。 日本の経済も他国に依存しているわけで、共存共栄を考えていかないといけない。 【質疑】 Q:何故、内戦・内紛が起こるのか。 A:国の中で多くの民族、部族、社会的経済的格差があって満足されないものがあり、 政治的に解決されないところに、武器を持って戦い始めるから。 現在は、世界で増え続けている。国内紛争が増え、国と国の戦争は少ない。 Q:活動はどんなものか A:生命の保存をどのように行なうのか。 難民は何万人単位で動くので、衛生面や環境面での対応も大切である。 そして、あらゆる人が「共生」していけるようにしていけることが大切である。 Q:今は緒方氏がJICAに行かれて、JICAもかなり変わったように思うが。 A:本部でいいと思っていることと、現場でいいと思っているものには必ず 開きがある。だから、現場を評価して、現場に権限を委譲していかないと 活動はよくなっていかない。 国連難民高等弁務官での経験が生きている。 Q:チャレンジする際の推進力は? A:面白いかなと思うことをやってみたい。 Q:難題にを目の前にしたときは? A:難題だと余計にチャレンジングだなあと思ってやりたくなる。 Q:政治家にはならないですか? A:ならなかったし、なるつもりもない。向かないので。 Q:充実感・達成感を感じる時は? A:やりだしたことが成就したとき。 中途半端で終わると嬉しくないですね。 現実的に上手く動いたとき。 【ケンジャの感想】 何かをやりだすとその過程で、何かを支配したいいう気持ちになってしまいがちです。 社会に出て仕事を始めるときには理想があっても、結局その会社で偉くなりたいと なってくる。社会の人への貢献が伴ってそれが評価されてだったらいいですが、 そうじゃなく、上層部に好かれるとかそんなことに主題が移っていってしまうことが 多い世の中です。 この緒方氏は、女性ということもあるかもしれませんが、徹底的に現場を見て、 現場を考え、それに対して何をすれば貢献することになるのかを実践している方だなあと 思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.16 13:03:57
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