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カテゴリ:世界遺産―石見銀山遺跡
400台収容の大駐車場で、マイカーや観光バスから降りて路線バスに乗り換えるパーク&ライド方式の観光スタイルを石見銀山遺跡では実施しているわけですが、昨日の不公平の問題に続いて、今日はそれが環境へ及ぼす負荷=公害について。
ビジターセンターを今頃になってまだ建設中という後手後手の施策で、受け入れ態勢がちゃんと整わないまま世界遺産に。見所や観光ルートを案内するガイダンス施設だけは今年の秋、10月にはなんとかオープンします。 でも、センター全体が完成するのは来年のゴールデンウィークに間に合うか、どうか危うい状態。世界遺産に認定され、初めて迎えるゴールデンウィークは最大の人出が予想されています。ここは何が何でも間に合わせなくちゃならないところでしょう。 さて、きちんと案内してくれるビジターセンターもなく、観光客は駐車場で配られた簡単なパンフを参考に見物に入るのですが、そんな情報不足の手探り状態では、行き先は町並み保存地区か観光用に整備された通り抜け坑道「龍源寺間歩」ぐらいしか思い付きません。 銀山なんだから、ここはやっぱり坑道見物でしょう、と行き先は勢いここに集中します。 駐車場からこの坑道へはダイレクトで行けません。いったん町並み保存地区へ行き、坑道行きのバスに乗り換えます。 距離は4キロほどで、数分の乗車ですが、道幅が狭いので30何人乗りの小型バスが走っています。そこへ観光客がわ~っと集中します。そこら辺は大田市も見越していて、地元のバス会社に増便を依頼しました。 平日36台、土日と祝日は臨時便があるので70台以上のバスが狭い道を往復するようになりました。 それまで1日9往復しかなかったダイヤを考えれば、これはもう無茶苦茶な数の増便です。のどかな田舎の一本道をバスが行ったり来たり。 ディーゼルエンジンが撒き散らす排ガス、騒音、振動は沿線住民にとってたまったものではありません。何よりも生活道路だし、子どもたちの通学・通園路でもあります。 石見銀山遺跡がサヨナラ本塁打で逆転登録したキーワードは、産業と環境の共生、環境に優しい遺跡。これが各国委員の琴線に響いたわけです。 地元の人たちは、もう増便はやめて欲しいと大田市に願い出ています。確かに、このままでは排ガスが人間だけでなく、動物や草木にも見過ごすことのできない影響を与えるのは必至。 登録できちゃったから、もうこっちのもんや、というわけにもいかんでしょう。しかし、このまま放置すれば、環境をウリに認められた世界遺産登録が泣いてしまいます。 観光客はたくさん来て欲しい。されど、環境は守りたい。さ、ど~する、大田市? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月13日 13時56分00秒
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