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カテゴリ:歩く図書館と本の虫
実家で弛緩しきっている剣竜です。
食って寝て、本を読んでテレビ見て、ああ、なんというか身も心もゆったり出来るって良いですねー。いつまでもこれではまずいのですが^^; 今日の日記は、昨日、たまたま本棚から引っ張り出して読み返した藤子・F・不二雄作の『モジャ公』についてです。 F先生の作品と言えば『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』『新オバケのQ太郎』『21エモン』『エスパー魔美』あたりが代表作ということになるのでしょうけど、この『モジャ公』は、これまで挙げた作品に負けず劣らずの傑作だと思います。 上記の作品が基本的に短編ベースなのに対し、『モジャ公』は中編ベースの作品で、ジャンルとしてはスラップスティックSFコメディとでもいいましょうか。 主人公達の思惑と、周囲の見方の違いが笑いを生みながらも、迫力あるレースを見せる「アステロイドラリー」や、永遠の命を持つが故になにもかも興味を失った星で、娯楽として自殺ショーを見せなければならない羽目に陥る「自殺集団」、SFホラー的な「天国よいとこ」など読み応えのあるエピソードが目白押し。 なかでもクリフハンガー劇である「ナイナイ星のかたきうち」が傑作です。主人公の地球人天野空夫が、覚えもないのに突然ある宇宙人から仇討ちの相手とされ命を狙われるところから始まるこの話ですが、とにかく半端じゃない危機、また危機の連続で目茶苦茶面白いです。オチも爽快感に満ちていて、読後感も良くとにかく短編SFとして無類の面白さで、SFファンには是非一度読んでみて欲しいと思うくらいです。 私が持っているのはコロコロ文庫版のため、最終話は「地球最後の日(これも風刺が効いていて面白いです。大長編ドラえもんと違って現実の地球がはちゃめちゃになってしまうのが新鮮)」になっていた上、とってつけたようなエンディングがついているのが残念ですが、それもそのはず、この作品、打ち切りになったみたいなんですよね。 なんでかな、目茶苦茶面白いと思うんだけどなあ^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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