生活防衛
先進国の景気が思わしくない。アメリカのサブプライムローン問題から株価の低迷によって商品相場に投機筋のマネーが流れているようだ。これらは原油高や穀物相場の値上がりを引き起こし、消費者の生活にも影響を及ぼしている。銀行の金利が低い今、資金運用も判断が難しい局面かもしれない。こうした時に「金」相場はその信頼感から買われるものだそうだが、大手が資金を得るために一気に市場に出ることもあり、それなりのリスクはあるようだ。私たちの生活に直接響いてくるものとして食べ物が一番大きいと思われるが、日本でも4月から小麦30%値上げというニュースも流れている。そんな話題のなかで、政府が価格の安定のため商社から小麦を一定価格で買い上げてそれを市場に流しているというのをこの頃知ってびっくりした。農林水産省のホームページ(PDF)で食料危機に備え国内産でまかなえる一日の基本メニュー例が紹介されている。一日2020キロカロリーが可能とされているが、飽食に慣れきっている日本人には厳しい内容だ。朝食:ご飯茶碗一杯(精米75グラム分)、蒸かしいも2個(じゃがいも2個・300グラム分)、ぬか漬け1皿(野菜90グラム分)昼食:焼きいも2本(さつまいも2本・200グラム)、蒸かしいも1個(じゃがいも1個・150グラム分)、果物(りんご1/4・50グラム分相当)夕食:ご飯茶碗一杯(精米75グラム分)、焼きいも1本(さつまいも1本・100グラム分)、焼き魚1切(魚の切り身84グラム分)これらにプラスして、うどんが2日に1杯(小麦53グラム/日分)、みそ汁2日に1杯(みそ9グラム/日分)、納豆3日に2パック(大豆33グラム/日分)、牛乳6日にコップ1杯(牛乳33グラム/日分)、たまご7日に1個(鶏卵7グラム/日分)、食肉9日に1食(肉類12グラム/日分)また、調味料1日分は、砂糖小さじ6杯、油脂小さじ0.6杯となっている。だが、疲弊した地方が将来、これだけの食料でも都市へ供給できるのだろうか政府は食料危機に関して、もっと安全を担保しなければならないと思う。我々も日々の生活を見直しムダをなくさねばなるまい。「足るを知る」ということが心もくらしも豊かにするのではないだろうか