ES
2年程前、ドイツ映画『ES』が公開されました。与えられた役割が人格、行動に与える影響の実験を描いた話でした。なんとく『あ~、そういうのあるかもね。怖いな。』と漠然と感じていたわけですが、最近それに似たことを実感します。11月30日までの私と12月1日からの私は、個人レベルで見ると何も変わっていないわけです。はい、まったくもって何も。んが、世間の皆様はそうは見てくれないわけですよ。それがすっごいアドバンテージというか特権だたっりするわけです。友人や知り合いや今までのお取引先の中には『恐れ多い人になった気がする』と言う人もいます。でも、変わってないんです。私という人間は変わってない。でも、肩書きのイメージに釣り合う私でいなければならないという使命感があります。この緊張感は大事だと思います。そして世間も私をそういう目で見ます。あたかもエライ人のようにビビられたり緊張感をも与えてしまいます。仕事上、そりゃぁ便利です。これは仕事で実感してます。すげ~、水戸黄門の印籠みたいだ。。。と。それは、肩書きがそうさせるだけなのです。私自身はな~んも変わっておりません。なんもエラくござりません。こういう意識が消え去った時、それが自分自身だと勘違いをしてしまった時、人はふんぞり返ってしまうものなのでしょう。肩書きが象徴するものに見合う自分でいる意識は大切だけど、『ES』状態にならないように気をつけなければならないなと思った次第です。