本州四国連絡道路、九四フェリー
四国へ行く場合、飛行機は仙台から直行便がないので乗り換えて行く、瀬戸大橋を電車で行く、本州四国連絡道路をレンタカーなどで通る、フェリーに乗る、のどれかになる。せっかくだから、本州四国連絡道路を通りたいところだ。本州四国連絡道路は以下の3本。神戸-鳴門ルート:神戸淡路鳴門自動車道:車道、水道、89.0km児島-坂出ルート:瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋):車道、鉄道、送電線、9.4km尾道-今治ルート:西瀬戸自動車道(しまなみ海道):車道、歩行者・自転車道、59.4km本州四国連絡道路は、1889年に構想され、1955年の紫雲丸の海難事故などで現実味を帯び、日比-高松、宇野-高松ルートも含めて、5ルートから今の3ルートが選ばれた。1988年に、児島-坂出ルートがつながり、1998年に神戸-鳴門、1999年に尾道-今治も開通、2006年に尾道-今治の島部の専用道も開通し、完成となった。神戸淡路鳴門自動車道は、淡路島や関西につながり一番交通量が多く、世界最長3911mの明石海峡大橋がある。瀬戸大橋は、一番有名。しまなみ海道は、瀬戸内海の島々の眺めがきれい。となると、やっぱり観光で通るなら、しまなみ海道だろう、ということで通ってみた。しまなみ海道は、瀬戸内海に浮かぶ大小の8つの島を通り、9本の橋でつなぐ。四国側から行くと、まず来島海峡の世界初の三連吊り橋(1570m,1515m,960m)が見えてくる。途中に馬島、武志島があるが、奥の大島まで三本の橋が一体化していて一本の4kmの橋に見える。(というか、馬島、武志島の上も橋だし。)橋を走ると、ホントにまっすぐのとてつもなく長い橋。体感的には明石海峡大橋並ではないだろうか。とても素晴らしい橋なのだが、残念ながら自動車道には展望台などはない。橋の下には、来島海峡があり荒々しい潮流があるのだが、車からはほとんど見えない。今治側の下道から糸山公園に行くしかない。愛媛県大三島(奥)と広島県生口島を結ぶ多々羅大橋。世界最長の斜帳橋(みづらいけど斜めに張ったケーブルで支えている)。とても美しい橋だ。生口島側にPAがあり全景をみることができるが、下道から行く多々羅しまなみ公園からの眺めの方が良さそうだ。近くには、あの伯方の塩の伯方島もある。他にもいろいろな島と橋があるが、最後は、新尾道大橋で、広島県尾道へ。ゆっくり走って50分程度、普通車4700円だが、ETC特別割引で3760円だった。休日だったのにガラガラで、二車線と四車線が入り乱れているのに何故か主要な橋は4車線、新尾道大橋にいたっては尾道大橋という別の有料道路があったり、せっかくの眺めなのに展望できるところがほとんどなかったり、地元の人にはやっぱり高すぎるかなとか、いろいろ気になる点はあるが、海を走る道路としては屈指のものだと思う。特に、自転車で渡ったら最高だろう。 (Sight-seeing Japanより)おまけで、瀬戸大橋。今年で20周年だそうだ。こちらは普通車3550円。本州四国連絡道路3ルートで建設費3兆円、それを償還するために高い通行料は下げられない(少しは下がっている)、利用者が減る、赤字が減らない、で悪循環になっている気がする。きれいなしまなみ海道をわたっておいて言うのはアレだが、倉敷-尾道は高速で60km程度、坂出-今治も高速で110km程度なので、お金が余っているならともかく巨大な財政赤字を考えるとどちらか一本でよかったのでは?と思う。(まあ、自分だけよければの時代だから貰えるものはいくらでも欲しいのだろうが。)http://www.jb-honshi.co.jp/本州四国連絡高速道路株式会社 さらにおまけで、大分県佐賀関港と愛媛県三崎港を70分で結ぶ九四フェリー。左が九州側、右が四国側。ちなみに13km離れているので、よほど天気がいい時しか対岸は見れないと思う。搭載台数 乗用車41台の小さなフェリーで、雑魚寝の二等室もとても小さい。関サバ、関アジで有名な海峡で、波はおとなしいが小さいので結構揺れる。九州と四国間にも連絡道路をという要望はあるようだが、距離的に海底トンネルになるし、そんなに需要も多くない気がするし、本州四国連絡道路の大赤字の件もあるので、無理だろうなあ。http://www.koku94.jp/index.html国道九四フェリー