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2006年07月24日
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カテゴリ:読書日記
ずーッと読みたいと思っていたけど、
読むのに勇気がいる本ってありませんか。
自分の痛いところをつつかれるような、
思いきり反省を促されるような、
そんな恐怖もあって、
渇望しつつも敬遠していた本がありました。

もの食う人びと『もの食う人びと』辺見庸

この本は、食べるという行為を軸に、
ありとあらゆる状況に生きている人を取材しまくった本です。
美食とは対極にある、生きるためだけに食う、
そんな食事から見える人々の置かれている状況。

まず、食事の前後には読まない方が絶対いいです。
料理のすさまじさを描写した部分を読んだときは、
その匂いや味が想像できて、
しばらく食事をする気にもなりませんでした。

世の中には残飯しか食べられない人もいるし、
何十万もする食事を残す人もいる。
食べるという普遍の行為にも格差があり、
その差の激しさにはぞっとします。

食べることから世界が見えてくる、
考えのベースも見え隠れする。

怖い本だけど、食べるという行為の持つ深みにはまる本です。





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最終更新日  2006年07月24日 23時06分31秒
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