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カテゴリ:読書日記
ずーッと読みたいと思っていたけど、
読むのに勇気がいる本ってありませんか。 自分の痛いところをつつかれるような、 思いきり反省を促されるような、 そんな恐怖もあって、 渇望しつつも敬遠していた本がありました。 『もの食う人びと』辺見庸 この本は、食べるという行為を軸に、 ありとあらゆる状況に生きている人を取材しまくった本です。 美食とは対極にある、生きるためだけに食う、 そんな食事から見える人々の置かれている状況。 まず、食事の前後には読まない方が絶対いいです。 料理のすさまじさを描写した部分を読んだときは、 その匂いや味が想像できて、 しばらく食事をする気にもなりませんでした。 世の中には残飯しか食べられない人もいるし、 何十万もする食事を残す人もいる。 食べるという普遍の行為にも格差があり、 その差の激しさにはぞっとします。 食べることから世界が見えてくる、 考えのベースも見え隠れする。 怖い本だけど、食べるという行為の持つ深みにはまる本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月24日 23時06分31秒
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