調子に乗って無料セミナーにもうひとつ申し込んでおいたら、よくスケジュールを見ると二日連続。午前中仕事、午後セミナーというのが二日続き、いささかくたびれた。
今日のセミナーは大手の総研の組織人事コンサルさんが講師で、「人事戦略」の話と銘打っていたが、実際の内容はマーケティングとProblem Solvingの話がほとんどだった。しかし実践的なポイントをすっきりとまとめて話す人で、なかなか面白かった。B-School時代にもコンサル出身の教授の授業を受けたことがあるが、やはり毛色が似ている印象を受けた。学者肌の人の著作や授業も面白いのだけど、コンサルも実践的な知見を持っていて捨てたもんじゃないなという感想。
マーケティングの話では、かつてB-Schoolで"4P""4C"などのコンセプトを習ったが、それをもっとシンプルにして、あなたの会社は「誰に」(4CのCustomer) 「何を」(4PのProduct)売っているの?(もしくは、売りたいの?)という基本的な問いに立ち返ることが勧められた。誰に何を売りたいのかをしっかり考えることなく、「やみくもに」製品を開発し、広告を打ち、高い原価と費用、低い売上、結果として低い利益水準にとどまっている企業があまりにも多いという。そして、この「誰に」「何を」を考えるとき、漠然と(たとえば学習塾の例だと)「小学生に」「勉強を教える」と答えるだけでは不足で、「授業についていけない小学生に」「解けなかった問題が解ける楽しみを教える」というふうに「誰」「何」の具体像を明確にしていくことで、顧客ニーズと自社製品のよりよいマッチングを考えることができるという。参考になった。
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Last updated
2004年09月08日 19時31分57秒
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