Kids Don't Look Back

66年に発表されたバーズの３rdアルバムで、
邦題は『霧の５次元』と言います。

表題曲「霧の５次元」で穏やかめに幕を開けたかと思いきや、
宇宙へと誘われる「ミスター・スペースマン」、
ジェット機の音と共にひたすら同じフレーズが続く「ジェット・ソング」、
広島の原爆投下で死んだ少女について歌う「死んだ少女」etc…

どの曲も一筋縄では終わらせない、
最初から最後までサイケデリックな１枚です。


そして何と言っても、「霧の８マイル」！！

ロジャー・マッギンの12弦ギターによるソロから始まり、
何も見えないような霧の中へ…

イギリス・ツアーに行った際の
飛行体験についての曲と言われていて、
どこか先鋭的で斬新な音階・構成をとりつつ
彼ららしいハーモニーを聴かせてくれます。


Eight miles high and when you touch down
You'll find that it's stranger than known
Signs in the street that say where you're going
Are somewhere just being their own

Nowhere is there warmth to be found
among those afraid of losing their ground
Rain gray town known for its sound
In places small faces unbound


歌詞や演奏などがドラッグを連想させるということで、
一時期はラジオでの放送が禁止になったんだとか

どこか入り組んでいて、

無重力の空間にいるかのような不思議な感覚…

聴けば聴くほど抜け出せなくなる、
サイケデリック世界といった感じかも



ちなみに、CDの最後に当時のインタビューが収録されていて、

中学の時にリスニング代わりに聞き取りしてたという
思い出深いアルバムなのでした(笑)



『Fifth Dimension』の収録曲は以下の通り↓

Fifth Dimension（霧の５次元）
Wild Mountain Thyme
Mr. Spaceman
I See You
What's Happening?!?!
I Come And Stand At Every Door（死んだ少女）
Eight Miles High（霧の８マイル）
Hey Joe (Where you gonna go?)
Captain Soul
John Riley
2-4-2 foxtrot (The Lear Jet song)
Why?（何故）
I Know My Rider
Psychodrama City
Eight Miles High （Rca Studio Version）
Why?（Rca Studio Version）
John Riley（Instrumental）