5月になりました。
日本ではGWがはじまり、梅雨までの初夏までは、ご旅行・レジャーには最適のシーズンですね。
日本各地の行楽地では、多くの観光客を誘客するためのイベントが開催されていますが、そんな折、富士山が6月にも正式にユネスコの世界遺産に登録される見通しになるとのテレビ報道がありました。
嬉しい限りです。
それも原因してか、最近では、震災後に激減していた外国人観光客が観光地に戻ってきていて、連日のTVでは「復興の兆し」として報道されています。
これも、アベノミクス効果とやらで、急激に進んだ円安が起因だと政府は自己PRに精を出し、国民は最近の株高と合わせて、日本経済の確実な復活を期待していますが、皆さんの周りでは如何でしょうか?
今年の夏休みに、海外旅行にお出かけになられる方も多いと思いますが、その旅行先がたまたま凶方位に当たるとしたら、皆さんはどうされますか?
その旅行計画を中止しますか?あるいは、「気のせいだよ~」といって、お出掛しますか? 難しい判断ですね。
この時期には、この種のご質問が多くなります。いわゆる「凶方位除け」のご質問です。
例えば、東京から見るとフランスのパリは北北西方位にあたり、今年7月の年盤方位では、七赤金星の暗剣殺(最大凶方位の一つ)となってしまいます。
そして、更に悪いことに、本年2013年の年盤方位では、北北西方位は六白金星に月破が帯同していることから、この時期にヨーロッパへご旅行をするのを躊躇される方も多いのではないでしょうか?
ご旅行ならまだしも、お仕事で出張される場合では、断ることはできにくいものです。
『部長、今回7月のパリ出張は、方位が悪いので、行けません!』とは、一般的には言えないものです(笑)。
では、このように凶方位にどうしても出かけなければならない場合の対処法は、どのすればよいのでしょうか?
これは、何と言っても、『陰徳を積む』ことです。
例えば、バスや電車内で席を譲ることはとても素晴らしい陰徳と思われますし、その他、人が見ていないところで、自分の手を汚してまでも他人様が気分の良くなることをするのは、とても素晴らしい陰徳と思われます。
私がよくやる『陰徳(?)』行為は、履物を脱いで入店する居酒屋や旅館などで、トイレのスリッパや下駄が乱雑に履き散らかしてある時に、すべて揃えてから出ていくことにしています。(もちろん、誰もいない時にです。だって、恥ずかしいでしょ!笑)
こんな些細なことでも、十分に陰徳は積めるものです。
このような陰徳積みの行為は、単なる凶方位除けに限らず、ご自身のお子様やその子孫にまで、福徳が積算されることでしょう。
外国人の観光客が、わざわざ日本まで来てくれて、旅館に宿泊したり、居酒屋さんで食事をする時に、多くの人が使うトイレにきちんとスリッパが並んでいたら、きっと気持ちが良いはずです。「日本へ来てよかった」と思われることでしょう。
気学では、「型が決まれば、その内に“気”が宿る」とされています。
茶道、華道、剣道、柔道、商人道などのあらゆる「道」の基本は、“師匠の型を真似る”ことから始めます。
型が決まってくれば、おのずと所作に気が入り、姿かたちが美しくなるのです。
私たちの精神の象徴でもある霊峰富士が皐月の空に美しく映るように、いつも“所作”には“気”を入れておきたいものです。
美しき日本のために。
“〆‘(ェ)’*) サササッ 小熊Q太朗 でした。