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本と映画と食事とあひる

2019.04.02
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カテゴリ:映画、ドラマ

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ある殺人に関するテーゼ [ リカルド・ダリン ]
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 これ、昨夜 夫と観た映画です。

アルゼンチン・スペイン合作 2013年制作。

日本では劇場公開されなかったみたいですね。

私はAmazonプライムビデオで視聴しました。

『瞳の奥の秘密』で哀愁に満ちた初老男性を演じた

リカルド・ダリンが主演しています。

 ジャンルとしてはサスペンス、、、、になっていますが

人間ドラマですかね。。。。。。



 《あらすじ》

 元弁護士、今はロースクールで教えているロベルト。

離婚歴のある男性です。

女癖が悪くてバツイチになったのに

未だに元妻に電話する、

外見・職業は華やかなのにちょっと残念な人。

ロースクールでは厳しい教員で話が面白いのですが

私生活では問題を抱えています。

 彼の講義に海外から学生がやってきます。

青年の名前はゴンサロ。

非常に優秀な頭脳を持っています。

彼はロベルトの旧友の息子。

一緒にお酒を飲んだり、食事をしたりしますが

なぜか?丁寧な言葉遣いとは裏腹に

ロベルトに対して挑戦的です。

ある日、ロースクールで殺人事件が起きます。

若く美しい女性が乱暴され、殺害されるという

痛ましい事件。

ロベルトはゴンサロの言動から彼を疑い、

身辺を調べ始めますが、、、、、、、。


















 以下、恒例のネタバレを含みます。

観ていない方はご注意下さい。




*****************************************




 今、西暦2019年。

ミステリーの誕生には諸説ありますが

ポーが推理小説を書いたのが1841年。

ざっと178年経っているわけです。

その間、倒叙だの叙述だのいろいろと手を変え品を変え

技巧の限りを尽くされてきました。

物理的トリックは出尽くした感があって

最近、オリジナリティがあるものは非常に複雑で難解。

(貴志祐介の最新刊とか)

最近ではトリックより文章的な技巧が中心ですね。

映画であればカメラワークや脚本、演出の腕。

なので、サスペンス、ミステリー好きなら

上記のあらすじを読んで

複数の選択肢が頭に浮かぶはず。

●ゴンサロが本当に犯人。ロベルトは命を狙われて助かるハッピーエンド。

●全然別の犯人がいて最新の科学で解明。ゴンサロ、ロベルトは和解。

●ロベルトが犯人。ゴンサロは彼の殺人衝動の象徴?

●全てロベルトの妄想。もしかしたらゴンサロは存在すらしていない?

などなど。

ただ、この映画の場合、

中盤でゴンサロがなぜロベルトに対して挑発的なのかが

明かされます。

実はロベルトはゴンサロの母親と昔、不倫していた―。

しかも二人とも脇が甘くて、

周囲にバレバレだった―。

ロベルトの元妻 モニカも知っているし、

ゴンサロの父親も知っていて

DNA検査を受けたことがあるほどだ、、、。

(結果はあえて見なかった模様。理由は遺伝子より育ててもらったことが大事だから)

ゴンサロにとってロベルトは

実の父親かもしれない男、育ての父親を欺いた憎い相手、というわけです。

日本人の感覚だったらへえ、、、で終わるんですが

何と言ってもラテンの血は熱い。

あちらの映画を観ていると

「息子がいる人生に憧れていた。いなくなるなら死んだ方がましだ!」

と言って本当に死んでしまう登場人物がいるほど

家族の絆が強い。

ゴンサロは上手く立ち回って

ロベルトの立場を悪くし、全てを奪っていきます―。

これ、、、、、ロベルトの自爆ととるか、

ゴンサロの奸計ととるかは観客に委ねられていますね。

 私と夫は

どちらかというと前者の解釈。

ロベルト、、、、行動が支離滅裂ですもん。

 サスペンスとして見ると後半、ちょっと緩慢ですが

人間ドラマとしてみると楽しめます。

特に国柄や文化の違いが新鮮。

 観終わってから夫が

「最近、面白い映画がないと思っていたけど

探すところを間違っていたんだね」。

そう、最近 映画がつまらない~と思っている人は

邦画とハリウッド映画の予定調和にうんざりしているだけって事も。

別の文化に触れることをおすすめします。

特にスペイン、アルゼンチン映画は

時々観ると斬新です。ハート





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最終更新日  2019.04.02 08:56:00
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