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本と映画と食事とあひる

2020.03.10
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カテゴリ:読書




 年末に図書館予約してようやく先日読めました。

相沢沙呼の『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』。

一応、連作短編集になるのでしょうか。。

表紙がイラスト、著者のペンネームその他、

ある層の読者は避けて通りそうですが(笑)

食わず嫌いせずに読んでほしいですね。

少なくとも40代後半の人間でも

結構、楽しめました。

 正直、

●ミステリー好き

●推理小説読書歴が長い

という人はレビューを読まず、

受賞歴も見ずに読んだほうがいいです。

そう、もう、なにもかもネタバレの地雷に

なりかねないから。

なので、純粋に楽しみたい方は

以下の文章は読まないでください。

(今回は作品をちゃんと読んでほしいのでネタバレはしませんが、

カンがいい人にはちょっとわかるように感想を書いています。)












**********************








 幸い、この作品はだてに三冠をとっているわけではありません。

ひとつふたつ、トリックがなんとなくわかっても

そこそこ楽しめると思います。

かくいう私も、「どんでん返し」の2つはわかったんですよ。

長生きしていますからね。(笑)

でも、読んでいてワクワクしましたね。


〈あらすじ〉

 ミステリー作家の香月史郎は

ひょんなことから霊媒師の女性と出会います。

彼女の名前は城塚翡翠。

名は体を表すで、

豪華なタワーマンションにお手伝いさんと住んでいる

お嬢様。

緑色の目を持つ妙齢の美女です。

彼女はクオーターの帰国子女。

妖艶な外見とは裏腹にちょっと天然の

かわいい人です。

 香月の後輩が殺害された事件にかかわったことで

翡翠も様々な事件に裏で捜査協力することになります。

彼女は霊視、霊媒の能力で犯人を瞬時に見抜きますが

それは証拠能力がありません。

香月はそれを論理的に捜査当局に説明するため、

知恵を絞ります。



未解決の連続女性殺害事件も並行し、

彼らの運命を終わりへと導きますが、、、、、、、、。





 ミステリー好きな人、

ここで、なんとなく犯人わかりますね。

そうですね、先行作品いくつもありますよね。

有名なのはエラリー・クイーン。

で、もう一つの「どんでん返し」も察しがつきますよね。

「え、、こんな一昔前の新本格推理小説みたいな

登場人物あり????

もしかして、、、これもトリックの一つ???」

ですよね、私も気づきました。

だって、この通りに進んだらいくら論理的なトリックを披露しても

「人間が描けていない」って切り捨てられそうじゃないですか。

選考委員がね、だまっていませんよ。

そういわれてきた人たちが点数付ける側になったしさ。

はい、正解。

多分、あなたが思っている通りです。

ですが、私はこれ、

米澤穂信の『インシテミル』みたいな

メタミステリーとして楽しめましたね。

あと、この作家さん、男性ですが

かなり女性の脳というか感性をお持ちですね。

女性には気づきやすいんですよ、この作品のトリックがいくつか。

 私はこの作家の作品、初めてなのですが

ライトな青春ミステリーを得意としているようですね。

かなり、バランス感覚に優れていて

楽しめました。

この作品に関しては

佐野洋みたいな突っ込みはなしね。

クオーターで瞳の色が緑になることほとんどないよ、とか、

翡翠って名前、この子が誕生した時点でつけられなかったんでは?とか。

社会派じゃないし、

今、新型コロナウイルスで世界中が参っているの。

読書くらい、何も考えずに楽しもう!!!





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最終更新日  2020.10.12 08:45:05
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