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2005/02/12(土)18:58

「彼女の誕生日だから帰ります・・・」??!

雑談(39)

奇抜さを狙ってタイトルをつけてみましたが、TAFEという公立専門学校に通っていた時に実際にあった話しです。 この学校の夜間のコースは、本業を持っていて夜のアルバイトで専門教科を教えると言う先生をたくさん採用しています。 したがって、実例をあげた実践的な講義内容なので直ぐに役立つ話を聞くことができます。 それは非常に嬉しいことなのですが・・・ まだオーストラリアの事情になれていない頃、講義は6pmから通常15分ほどの休憩時間を挟んで計3時間あるのですが、ある講義に出席していた時の出来事。 前半の講義が終わったときに講師が急に      「今日は彼女の誕生日なのでこれで終わります!」 と言って、そそくさと帰っていくではありませんか? 何の前触れも予告もなくいきなりそう言われて講義が終わってしまった時は、もう目が点 ・・  ・・  ・・ 。本当に唖然としてしまいました。 日本ではありえないことですよね。 そんなことをしたら即刻くび!を言い渡されてしまいそうな出来事ですが、オーストラリアではそれが容認されています。 これには賛否両論、議論になりそうですが、オージーは非常に家庭、家族、プライベートを大切にする習慣があります。 例えば、息子や娘達が成人して海外で暮らしていても、クリスマスには帰国し家族全員揃ってお祝いをするということは、決して珍しくありません。 前述した彼女の誕生日事件も、どうどうと上司に言って仕事を早めに切り上げたり、早退したり、場合によっては有給休暇をとったりします。身内の中に病人が出たときなどは、仕事よりプライベートを優先します。 この話を続けると 根本的な人生観の違い!など深いところを話さなければいけなくなり、とてもこの場では語りきれないので省略しますが、彼らと深く付き合っているうちに「オージー達の人生観もいいなぁ」というような発見が多々あります。 さて、これは持論ですが、日本国内では相変わらず義務教育での英語学習に、社会人になってからの英語学校が繁盛しているようですが、将来のキャリアアップとして、仕事に生かしたいと頑張って勉強努力を続けている方にお勧めしたいことがあります。 それは、仕事で使う前に必ず一度は、海外で最低3ヶ月以上の生活を経験すること。特に義務教育の英語の先生にはお勧めしたい! 言葉は文化、その民族の考え方がベースになって出来上がったものだと思います。 例えば「いただきます」は英語の表現にはありません。また文法的に合っていても、ぜったいそのようは言い方、使い方はしない!という表現も多々あります。 例え英語が話せるようになっても、相手の考え方や習慣を理解していなければ、お互い理解しあって良い友人関係を作ったり、良い仕事をすることは、不可能でしょう。 仕事の現場や商談の際に、そう言った考え方の違いでぶつかりあうことが多々出てきます。そうした時に彼らの考え方や習慣を理解して話し合いをすれば解決策は必ず見つかるはずでしょうし、逆に理解しようとせず、無視して日本人の考え方を押し付けてしまうようなことをしてしまうと、物別れに終わるだけだと思います。 残念ながら駐在員の方々の中には、海外に赴任した後、全くローカルの人たちと交わらない、付き合いをしない方が意外に多くいらっしゃいますが、せっかく給料をもらいながら海外に住むと言う貴重な体験をしているわけですから、異文化を知るチャンス。日本人社会の枠から抜け出して、もっともっとオージーたちと深い付き合いをすることを推奨したいと思います。 企業ネットワークの活動を通じて、日本の日英同時通訳の草分け的存在の村松増美氏がおっしゃっていたのですが、いつも思い出している言葉があります。      「Enjoy difference!」 ぜひ皆さんも言葉や考え方の違いを愉しんで戴きたいと思います。 ※村松氏が代表を務める「えむ・えむ国際交流協会」のHPは こちら>>>>

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