このところ、私も40歳を過ぎたのでそろそろ何か生涯の仕事になる事業はないかと、ない頭を絞って様々なビジネスチャンスを模索していますが、行き着くところ、今後必要とされる優秀な人財を育てるような事業が良いのかなぁと考え始めています。

先日のニュースで読みましたが、パソナグループ代表兼社長　南部靖之氏が現在取り組んでおられる「農業向け人財育成・派遣サービス」もそういう流れを作り出しています。南部氏が「将来、農業を一般的な職業の選択肢に加えることも、決して夢ではないと私は信じています。」とおっしゃっていますが、まさしくそうなることでしょう。私もそのような人材育成と派遣サービスで何か一つできるかも知れないかなぁと準備を始めています。
南部氏にはまだお会いしたことはありませんが、私の友人が親しくしているらしく、また師匠にあたる野田一夫氏にお会いしたことがあるので、今、最も会いたいと思っている中の一人です。


さて、今日の社会状況を少し考えてみると…

先日、ここのブログで書いた「世代交代」のように、日本に限らず世界中で　20代、30代、40代、50代、また60代以降の方々の考え方や価値観に大きな隔たりが出てきています。特にこれから社会で活躍していく20～30代の人たちは、何か一つでも手に職をつけていかなければ、これからの厳しい世の中を渡っていけないのでは？と多くの人たちが懸念しています。

ただ、現状は、例えば義務教育期間の教育方法はもはや家庭の教育を補うものでなく、本来家庭でやっていなければならない教育を小中高、さらに大学に進学後、または就職した後にも行わないといけなくなってきています。

オージーを例にとると、彼らは生まれた時から部屋を与えられ一人で寝かされているように、小さい時から自立するよう育てられているので、中学や高校ぐらいから自分自身で行きたい道を考え、方向性をキチンと決めています。だから社会人になってからも、実現に向かって再度大学に通ったり、夜間の専門学校に通ったり、努力を続けますが、日本人の場合は、そういう考え方や行動ができるひとはあまりいません。社会人になっていても自立できていない人が多いので、これは別の方法をとらざるを得ないでしょう。

今までは、会社が膨大な時間を割いて、仕事だけではなく、社会人としてのマナーを身につけさせる教育をしていましたが、もはやそういう体制が取れないのはみなさんご周知のとおり。しかし、欧米の会社のようなスタイルだとついていける人は殆どいないだろうと思います。

それではどうすればよいのか？　

昔のように「俺の背中を見て学び取れ！」、「教えてくれるのを待ってるな！」、「教わりたい時は自分から頭を下げろ！」というやり方は時代にマッチしないようなので、彼らに合った方法を考え出さなければいけません。

非常に難しい課題ですが、彼らが自分でやりたいと思ったことを、辛抱強く、手に職が身につくような技能・技術を教えていくような方法が必要です。

例えば技能は、これも以前「オーストラリア移住を考えている方に朗報！」というタイトルで書きましたが、オーストラリアで不足している人材、医師、機械工、美容師、薬剤師、会計士などの専門職を、言葉と文化とビジネスコミュニケーションまで取り入れて教えていく。

理想ばかり追いかけていては、ビジネスとしては成り立ちませんが、ちょっと工夫して技能・技術に語学をプラスアルファするという方向性がこれからの時代のビジネスとしてきっかけがあるのではという気がしています。単に英会話を教えるだけではもうだめだと思います。そういう学校は今後廃れていくことでしょう。

まずは今後必要とされる技能を習得させ、語学はそれにプラスアルファとして教える。それが実現できれば、自ずから社会のマナーも身に付くし、自信も付き、経済効果にもよい影響を与えていくのではと思います。

いろいろ勝手な意見を述べましたが、現在私が考えている新規事業案は、まだまだ準備が必要ですが、日本人に限らず世界中どこでも活躍できる人財を育てていくというもの。おそらく試行錯誤の繰り返しでしょう。でも、楽しくやりがいのあるものになりそうなのでリスクがあったとしてもやってみたいと思っています。
事業案が具体化した時点で、この場でもご紹介するつもりですのでご期待ください。


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