月組「応天の門/Deep Sea」Part2
気が付けば東京公演初日までもう数日ではないですか公私に多忙でかなりふらふらなまりことです。さて、ショー「Deep Sea」このタイトルが発表になった時は、海…もしや、との声がちらほら。私もそうなのかも、と思った一人ですが、思い過ごしでしたね。ダイブします。幕開けはチョンパで、との情報は出ていたもののまさかトップさんの「ダイブ」という台詞があるとは。そういうイメージですよ、皆さんもダイブして海の中を楽しんでね、という意味かと思ってた。素直に受け止めれば良かったのね。その声を合図に暗転した中をワサワサと銀橋へ出てくる良く見えないシルエット。「WELCOME TO TAKARAZUKA」の時もそうでしたが、静けさの中を動いているあの音。あの音にワクワクと期待が高まります。そしてライトが一斉についたその瞬間の高揚感とド派手な衣装に驚嘆のどよめき。毎回、初見の方であろう歓声があがりますが、初日のそれは客席全体が一瞬揺れたかのよう。そしてセンターにはギラギラパープルな衣装に大きな羽飾りを頭に着けたなんと美しいれいこちゃん(月城かなと)いやーっもう堪らないこの瞬間が観られただけで満足ですっと言いたくなる。このショー、客席・配信でご覧になった方がたくさんいらっしゃると思いますので今更なのですが、銀橋祭りとでも言おうか。たくさんの人が何度も渡って楽しいったらない。れいこちゃんを観ていたいのはやまやまだけれど、あっちもこっちも観たい。いつも目が足りないと思うけれど、これほど目が足りないと思ったのは久しぶり。中でもお芝居に続いてこんなに見せ場があるなんてと思ったのは結愛かれんちゃん。彼女は新公ヒロイン経験後、成績上位の同期が娘役に転向。下級生のヒロイン経験者が軒並み歌ウマということで、やや割を食ってしまった感じだったから。今回の盛り盛り見せ場たっぷりは、本当に嬉しい限り。プロローグでは銀橋で歌い継ぎをしている間に舞台センターで踊り真珠ちゃんではれいこちゃんが彩みちるちゃんの手をとり銀橋へ出るところでのむくれ具合が可愛いでもその後舞台でれいこちゃんと絡み、「のりかえても良いかも」とれいこちゃんを突き放し、組んだペアはおだちん(風間柚乃)でみちるちゃんより扱い良い?じゃないですか。で、この真珠ちゃんたちの動きがめちゃめちゃ可愛い。中詰めではうーちゃん(英かおと)、蘭世さん(何気に強いね)と共に銀橋歌い継ぎ。からんさん(千海華蘭)と組んで踊るところは、お二人がいつもめっちゃ楽しそう。お二人のリフトが綺麗で丁寧で、降りた瞬間の満面の笑顔がたまりません。しかも、今回はオペラでれいこちゃんを観ている時も、結構かれんちゃんが視界に入ってくる前回はあと少しということろで、オペラに入り込まない位置だった。いやー稲葉先生、真面でありがとうございます。ご存じのように今回は組長さんはじめからんさんと上級生が退団されます。まさに世代交代の次期なのだと感じさせるショーでした。赤い衣装の若手シーン、るうさんとからんさんが誘うかのようにお辞儀をして引き継ぐのもそう。そして振り返った若手たち。あれは毎回めちゃめちゃテンション上がります!男役さんだけでなく娘役さんも皆オラオラしていてカッコ良すぎ。中でもぱるくん(礼華はる)、あみちゃん(彩海せら)。とにかく激推しっぷりも凄くて、学年は1つ違い、新公主演各2回。とりあえずまとめて推します!という感じのニコイチ。銀橋、各場面での立ち位置、階段降りとほぼ差がなく、これはそれぞれのファンはやきもきでしょうね。タイプが違いすぎて、かなり好みが分かれそうだと思いますが二人ともとても勢いを感じます。あらあら長くなりそうなので、私の見逃してはならぬポイント。・プロローグ、るうさん(光月るう)とさちかさん(白雪さちか)のデュエット。組長&副組長の情感がにじみ出る大人の歌声がたまらない。・ちなつさん(鳳月杏)の吟遊詩人場面銀橋下手でちなつさんが歌っている時に、ちなつさんの周りを一人回る花時舞香ちゃん。お芝居の内裏廊下で藁人形持ってるのも彼女。・マーメイドの場面でのマンボの女たちのギラギラ&キレキレ感。清華蘭ちゃんのめちゃスリムな身体でガンガンに踊る姿、しっかり目に焼き付けました。・真珠ちゃんたちのシーンいちいち仕草が可愛いのですが、銀橋渡る時の小刻みなステップがツボです。じゃんけんに負けたれいこちゃん。イジイジ仕草は絶対マリオを思い出しますよねでもマリオのお髭のコミカルさではなく、超イケメン王子様風な衣装でイジイジはマリオ以上に面白く可愛いです。そしてその後ろで「チョキチョキ~ッ」と騒ぎまくるおだちん。・ぎりくん(朝霧真)とみかこ(羽音みか)ちゃんとのリフト。うっかりしていると銀橋観ていて見逃してしまうので要注意です。大柄なお二人のリフトは見ごたえありです。・若手場面の「眠れぬ夜」ここも娘役さんのカッコよさにやられちゃいます。私的には天愛るりあちゃんの上半身のブレなさというのか、力強さに圧倒。・秘密の花園男1・2・3が揃う妖しい場面。思った以上に妖しく美しい、でも見てはいけないものを見たような。ここはれいこちゃん&ちなつさん、ウィッグの有り無しバージョン。れいこちゃんの有りバージョンはヘアバンドから前髪が出ている量がやや少なめが好み。ウィッグ無しは文句なく素敵です~そしてちなつさんのおみ足、相変わらずお見事です。ラストはれいこちゃんの表情がめっちゃ官能的になっている時とニヤッと笑う時と。どっちも素敵でございます。おだちんの歌声も最高です。ファルセットになった時、何度「あれ、この影ソロ誰?」と思ったものです。そして、舞台上で歌っているおだちんに、ああそうだったとなるのです。・マントルの場面いわゆる退団者ピックアップ場面ではあるのですが、それまでに結構皆さん目立つところもらっているので、私的には普通に見ています。・ロケットここはもう、まのんちゃん(花妃舞音)がとにかく可愛いそして毎回センター付近にみうみん(美海そら)、相変わらず華奢なのにガンガン踊る。そろそろ娘役群舞に入る?と思っていたのですが、次くらいですかね。・フィナーレ大階段を娘役さんと降りてくるれいこちゃんここの衣装も素敵。かれんちゃんが1列目にいるのが嬉しい。ここで踊っているかれんちゃんのセクシーな表情は見逃せません。男役さんが銀橋にずらっと並んでドミノのようになるところも好き。・デュエットダンスこれまでのお二人のデュエダンとは一味違うタンゴ。れいこちゃんのオールバックに黒の衣装、最高です海ちゃん(海乃美月)を見るクールな表情が堪らない駆け寄る海ちゃんをややぞんざいに扱うのに、初見は「ん?」階段を降りて下手で軽くドンッと海ちゃんを押し、ムッと見返す海ちゃん。何事もなかったかのようなれいこちゃん。そして銀橋でまたもやわざと海ちゃんを倒すれいこちゃん。「なにするの!」とばかりに見返す海ちゃんに、やや間をおいて手を差し出すれいこちゃん。ちょちょちょ、ちょっと何があったのこの二人の間にーーーーっと思わせます。海ちゃんが悪い女で、れいこちゃんに何かちょっと嫉妬させてお仕置きですかっ???海ちゃんを抱き寄せ客席にニヤッとするれいこちゃん。普通ならここで終わりなところですが、ここからがまた見どころ。後ろを向いたまま銀橋を駆ける海ちゃん凄いですそして舞台でもまだ踊り・・・ああ、やっぱりこの二人の絡みはお芝居味があるのが好き・エトワール5人の娘役によるエトワール。私はまだ全員観れていませんが、それぞれに個性が出ますね。BDに全員入れてくれたら良いのに、と思うけれど無理かなあ。大劇場で観れなかった方を東京で観るのを楽しみしています。