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May 28, 2015
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カテゴリ:舞台【音楽あり】
4時半に終演後、15分の休憩をはさんでアフタートーク開始。

ゲストは音楽の宮川彬良(あきら)さん。

先日、NHKの番組
(SWITCHインタビュー 達人達)で
吉田綱太郎さんとの対談を見たばかり。

カメラが回っていない分、
自由でのびのびして、更に楽しさ↗↗↗

今日の進行は、代表の井上 麻矢さんでなく、
ナガヤマ氏。

装いきっちり、ナガヤマさん、
かたや、フワッとした白いシャツ、
ラフな宮川彬良さん。

シャイで几帳面そうな彼と
軽妙洒脱な宮川彬良さんと好対照。
お二人のやりとりが絶妙なため、
アフタートークの楽しさが増しました。

まずは、彬良さんの紹介。

名刺に作曲家、舞台音楽家と書いてあるそうで
舞台音楽家と名乗っている人は滅多にいないそう。
それほど、舞台音楽を愛している彬良さん。

ただいま、大嫌いだったオペラの曲を作っているそう。
ひとしきり、そのオペラについてのお話。

「讃美歌」と言ったら
どの曲を思い出しますかという問いに

ナガヤマ氏は「母君に勝る友や世にあり♪」
私は心の中で「慈しみぶかき友なるイエスは♪」

(両方とも、メロディーは同じ。音楽の授業で習った「星の世界」とも一緒です)

彬良さんは、「ふるさと」をあげました。

「ふるさと」を作曲した岡野貞一は 教会オルガニストでした。
それで、このような賛美歌のような綺麗な曲ができたのかもしれませんね、と。

(おお、岡野貞一!岡野貞一と瀧廉太郎の舞台、感想

極端に言えば楽器の数だけ楽譜の種類がある。
数多の異なる楽譜で一つの曲を演奏するオーケストラは究極の調和

などなど、文章にすると、真面目でごもっとも!

なんですが、実際には照れ隠しか
オーディエンスに歩み寄ってか、
堅っ苦しさはなく、むしろ面白い比喩つきで
客席からは笑い声が。全く、飽きさせません。

聡明でサービス精神旺盛な彬良さん。
音楽家になろうと思ったのは中学生の時。

天啓を受けたそうです(^^♪

世田谷にある和光学園では、毎年
演出のみ教師、ほかは生徒がすべて行う演劇祭があり、
この時期は普通の授業はお休みで取り組むそうです。

その劇の台本を見ていると音楽が聴こえてきたのだとか。

この経験が(本名の晶)少年の将来に
大きな影響を与えることになったわけです。

中学三年生の時は、ゴーゴリの「検察官」

「検察官」と聞いた観客からホーッの声。
さすが、こまつ座のお客様。
(平日マチネ、ほぼ満席、男性も多し)

サザンオールスターズがデビューした頃で、
バンドもやっていた晶少年は舞台音楽に携わりたくて
クラシックの道へ進んだそうです。

さて、高校3年生の時に将来書きたい!と願ったのが

1.劇団四季の音楽
2.ディズニーランドの音楽
3.セサミストリート  の3つ。

芸大2年の時に劇団四季のお仕事をし、
そこで知り合ったディレクターが
翌年出来る東京ディズニーランドの曲を作ってみる?と
誘ってくれ、21歳にして2つ目の夢を果たし、
さらに、40歳。
NHKのパペットを使った子ども番組「ハッチポッチステーション」
(強いて言えば、日本版「セサミストリート」)のオファーがあったそう。

そこで、子ども達に音楽の楽しさ、素晴らしさを伝える番組
2013年まで続いた「クインテット」を担当したのです。

3つも夢が叶ってしまった!スゴ過ぎる半生の話を聞いていても
自慢に聞こえないばかりか、次のお話は?と耳を傾けてしまいます。

そうして、この番組の構成作家下山啓氏の話に及び

「戯作者の話に上手に戻るでしょ(^o^)」とご本人。
オミゴト!

今日の戯作者。
黄表紙のように風刺を効かせて書く。

(黄表紙:江戸時代中期以降に出版された絵入りの小説の一種。
 成人向きに仕立てられたもの。名称は表紙の色に由来する。)

かつての青島さんや、
「ひょっこりひょうたん島」を書いた井上ひさしさん等
放送作家が現代の戯作者、いう話につながります。


彬良さんが音楽を担当した「ムサシ」

「復讐の連鎖を断ち切る」ということがテーマの舞台で
彬良さんは「タンゴ」をベースにした曲を作りました。

NHKの番組でも映していましたが、
あのシーンがあるだけで、「ムサシ」を観たくなるくらい傑作。

海外でもあの場面は爆笑だそうで、
まさに音楽は言葉の壁を超えることの証明。

四季では、『エビータ』『ドリーミング』『ユタ』等
私が通った頃の作品の編曲を手がけられていた宮川彬良さん。

「戯作者銘々伝」の音楽を作るにあたって、
命を削って書いていた江戸時代の戯作者や井上ひさしさんに
敬意を表し、お昼の番組のBGMでも使われるようなライトな曲でなく、
この作品にしかはまらないような曲を書きたいと、
何かのインタビューで語っておられました。

ナガヤマさんが
「江戸時代にサンバはないけれど違和感ないですね」と
おっしゃっていました。
大ヒットした「マツケンサンバ」の話もありましたよ。

『ムサシ』の演出の蜷川幸雄さんについて話すとき、
蜷川さんは「耳より目を信じる人」で
自分のことを「目より耳を信じる人」と表したのが言い得て妙。

それゆえ、演出家であり、音楽家なのでしょう(^o^)

多岐にわたって精力的に活躍されている彬良さん。

近所の中学生対象の公演の時、その中の一人(中学3年生)が
「彬良さんにとって音楽とはなんすか?」と質問したそうです。

「困らそうと思っているな?」
「ハイ」屈託ない質問者。

「音楽は命だ!」

真っ向勝負。カッコいい!

理由と共に語ると

 オーっ!と地を這うような低音のどよめきが。

声変わり真っ只中の300人余りの全校生徒から!!

(その声の物まねで会場爆笑)

この子たちは、ごまかしじゃなく本当のことが聞きたいんだなと
思ったと、ウレシそうに語る姿が印象的でした。

もっと、もっと聞いていたい!と思いましたが、お開きの時間。
17時15分終了。ってことは、30分程度のトークショー。

(まだまだ書ききれないこと、たくさんあったのに)
なんて内容が濃いんだ!

手がけているオペラは今、
オーケストレーションの段階だそうです。

すべての楽器の特徴と、自分の中の音楽のイメージとで
構築するように、トークも何層にも味わいがあるように
組み立てられるんでしょうね。

観劇日にアフタートークがあって、ほんとラッキーでした。

『戯作者銘々伝』北村有起哉×玉置玲央インタビュー

アフタートーク
アフタートーク posted by (C)kikimimiya

次のアフタートークは6月12日。
12日以外のチケットでも参加OKという、こまつ座太っ腹!





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最終更新日  June 1, 2015 08:52:02 PM
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