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カテゴリ:気まぐれ業務日誌
ニヶ月前から、今日のこの日は、キミの事を書こうと思っていた。
そう、ニヶ月前から決めていたんだ。ナニがあっても、きっとキミのことを書こうって・・・。 二年前、学生を卒業したばかりのキミに初めて出会った時、この子を育てるのって大変だな・・ ゆっくりじっくり時間を掛けて育ててあげよう、詰め込みすぎるときっとショートするだろう・・・ そう思った。 休みのない勤務体制、最初の半年は、忙しい月末月初になると必ず体調を崩してた。 『丈夫なだけが取り柄です。』なんて言ってたくせに、まったくもってひ弱なキミに、 全てを背負う羽目になるボクは、正直困ってた。 でも、はつらつとした若さと、信じられないほどの素直さと、そして、誰もが眩しいと思える輝きで、 そうキミは、いつも誠実に、ボクの横で生きていた。 小さな歩みではあったけど、キミは一歩ずつ、一歩ずつ、確実に成長していった。 そして次第に、キミはボクの誇りになった。 キミの成長が、ボクの誇りだった。 ただ、この二年の間に、キミの人生には辛いことが沢山あった。激動の二年間だったはずだ。 祖父との別離、そして、父との別離。 続けざまに二人の家族を失ったキミに、最初はどう接していいんだろう、って・・・ まるで腫れ物にでも触るかのように、ボクはびくびくしてた。気を遣ってた。 でも、気づけばキミは、すでにそれらを乗り越えられる強さを備えていた。 だから、やがて近い将来、キミの決断の時は、訪れるだろうと予測出来ても、 おかしくはなかったんだね。 今年になって、新しい人生の決断をしたキミが、一番最初にボクに告白してくれた時、 『こんなあたしを、ここまで面倒見てくれたのに、なんて言おうって。。。』 淡々とその言葉を聴きながら、思った。 ボクのしてきたことは、間違ってなかったんだな・・・って。 でも、そんな風に成長したキミとは裏腹に、ボクはと言えば、、、 情けない、ドロドロとした感情を持っていて、それを誰にも言えず、そしてそれを拭い去れず、 一人で抱え込んでいた。 相談出来ない同僚達、ボクはボクの本当の気持ちをぶつける相手が、受け止めてくれる相手が、 ここには居ないことに、愕然とするしかなかった。 そんなボクに差し出された救いの手は、外部からだったけれど、でも、おかげで今日、 ボクは、笑ってこの日を迎えることが出来た。 二年間、一緒に頑張ってきた事務の後輩と、今日が最後の業務になった。 二年間、育ててきた事務の後輩が、今日ボクのもとから巣立っていった。 寂しいとも、悲しいとも、悔しいとも、、、ボクは決して言いはしない。 ただ、この想いだけは、キミに伝えよう。いや、言葉にはしなくてもきっと伝わったと信じたい。 ボクはキミが大好きだった。 キミはボクの誇りだった。 キミの新しい人生を、ずっと応援しています。 ま、そう言ったところでどうせまた、送別会と言う名の焼肉会でたかられるんだけどさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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