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今日は猫じゃらしマスターさんのリクエストに応えて書きたいと思います。
「お金とは何か?」 彼の掲示板の書き込みはこれ。 『あと、「お金とは何か?」 かみぽこちゃんが、壇上の上で「お金」というものを説明しなければならなくなった時、いかに簡潔に、普遍的な本質を自分の言葉で表現できるか? 。。。。。。やはり、ここは政治のページですから。国が経済的に強くなる方法論の一般論から言ってみて欲しいですね。』 うん。正直こりゃ難題だよな。 最初に断っておきますけど、わたしは経済学も財政学も専攻してません。政治学でも、この政策はいいとか悪いとかは専門ではない。 専門は政策過程。 「かみぽこ政治学」を読んでもらえればわかりますが、 政治という舞台で、政治家や官僚がどのように行動するのか。 その行動の理由はなにか。その時の心理状態はどうなのか。 また、その行動の結果、政策が決まってくるプロセスが民主的であるかどうか。。。 などなどがわたしの興味です。 よって、「国が経済的に強くなる方法論」について専門的なことは書けません。 今日は、英国に留学してからずっとわたしが思っていることを1つ書きたいと思います。 議論は穴だらけで、なんの理論的根拠もありません。 そのへんはあまり細かいところを突っ込まず、ご容赦願えればと思います。 いきなりですが、 結論から書くと 「国が経済的に強くなる」には、特効薬はない。 「一生懸命働くこと」 これしかないとわたしは思ってます。 なんでわたしがこんな風に思うかというと、 それは以前少しだけ書いたことがあるのですが、 わたしが最初にうちの学校に来た2000年8月、 1つ大変驚き、印象に残ったことがあったからです。 それは、日本以外からの留学生たちに初めて会ったとき、 ラテンアメリカの学生も、タイやマレーシア、シンガポール、台湾、香港などからの留学生も、 我々日本人と格好も持っているものもほとんど変わらなかったからです。 特にタイの女の子たちが、 日本の女の子たちが持っている高級ブランドのバックやアクセサリーを全く同じように持っていることに非常に強い印象を受けたことは以前日記でも書きました。 これはわたしには正直驚きだったのです。 当時のわたしは、こういう発展途上国の人にステレオタイプ的なイメージを持っていて、 貧しい国から来る留学生というのは、みんな苦学生で、 ぼろぼろの格好をして、質素な生活をして、 と勝手に思い込んでいたのです。 実態はえらい違いだった。。。。。 格好が贅沢なだけでなく、 週末になると、パーティを開き、 ラテンアメリカ、アフリカ、東南アジアの学生たちは踊り狂い、遊びまくる。。。。 彼らに苦学生という風情はない。 うちの学校で一番質素なのは、むしろ一般的には豊かと言われる日本からの留学生。 彼らは勉強に取り組む態度も大したことはない。 勉強時間が少ない。 彼らは「課題に負われてストレスがきつい。。。」 とこぼしているが、 日本人の感覚からすると、全然やってるようには見えない。 うちの学校の図書館が閉館する深夜12時まで粘ってがんばっているのは、 毎年日本人学生たちである。 ちなみにうちの学校はそんなに特殊な例とは思えない。 英国でTOP5に入る大学だし、それなりの人材が各国から集まっているのは間違いない。 それで、わたしはそんな彼らを見てふと思ったのですが、 なんでこんな贅沢なご遊学をしている奴らがいる国が、 一方ではいつまでたっても発展途上国で、貧困に苦しんでいるのだ? これらの国には、わが日本が莫大な額の援助を与えているではないか。 いったいその金はどこへ消えたのだ? 庶民に渡らずに、こいつら金持ちの懐に消えたんじゃないのか? それなのに、 彼らは授業やいろいろな場で、結構公然と日本や日本人を批判したりする。 おいおい冗談ではないぞ、 と思うことはこれまで多々あったのです。 わたしはある時、さすがに頭にきて 当時のつたない英語ながら、 彼ら発展途上国からの留学生に猛然と反論したことがあります。 それはこういう内容だったのですが、 「日本は敗戦後、国家を復興する時に、『名神・東名高速道路』『東海道新幹線』を建設するため、『世界銀行』に融資を頼んだ。世銀の最初の返事は、NOだった。せまい日本の国土には高速道路と新幹線は同時に要らないと言われたのだ。それを当時の政治家と役人は必死に資料を作って説得した。最終的に世銀のOKが出て、借金をして、道路と鉄道を作った後、日本人は国民全員で必死に働いて、借金を全額返済した。日本人が必死に働いた結果が今の経済大国だ。あなた方の国は、多額の援助をもらってもいつまでたっても国は発展しないし、借金は増えるばかりではないか。ごちゃごちゃ能書きをたれる前に国に帰ってまず必死に働いたらどうだ?」 わたしが話した内容はかなり荒っぽく、たくさん問題があるのですが、 1つの真実はついていると確信します。 「国が経済的に強くなるには」 国民1人1人が一生懸命必死に働くこと、 これしかない。 わたしは外国に来て、いろいろな外国人と接するようになって、 その意を強くしました。 今日のメルマガ版は、この話に関連がある以前の日記を再録しました。 そちらもご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年11月29日 22時27分35秒
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