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2003年12月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
コンピューターがぶっ壊れてしまいました。
電源が入らず、焦げ臭いにおいがします。。。(ToT)

従って、今日はうちの学校のコンピューターセンターからお送りしております。年末帰国するまで、コンピューターなしでやらなければなりません。年内提出の論文はどうなるのだろう。。。。

さて、「かみぽこ政治学」。
ここのところ、首相の決断について書いてきたのだけれど、
今日はそれに関連してもう1つ書いてみたいと思う。

「『やらない』という指導力」。

皆さんは、「政治家の指導力」というものをどのように考えておられるだろうか?

「周囲の反対に屈することなく自らが正しいと考えることを実行していく力」

大体こんなイメージを持っておられるのではないだろうか。
それは一面正しいと思う。

しかし、今日は「指導力」というものについて、
別の見方をしてみたいと思う。

まず1つ例を挙げる。
小渕元首相。

小渕元首相は、
98年参院選の敗北で橋本内閣が総辞職した後に、
首相となった。

小渕内閣は、
それまでの橋本内閣での財政構造改革路線、
つまり、「公共事業を中心とする景気対策をやめ、
国家財政の赤字を減らす政策」を転換し、
公共事業増発を中心とした景気対策を大々的にやった。

この政策転換は、
当時国民に好意的に受け止められ、
しかも任期途中で小渕さんが亡くなったために、
彼のことを悪く言う人がいなくなった。
(「お陀仏さん」と言った田中元外相を例外として。。。)

今でも「小渕さんの時はよかった」
という人が、特に地方に行くと結構いるし、
「小渕首相は調整能力と同時に、
いざというときの決断力があった」
という評価もある。

しかし、
彼のこの財政構造改革路線から財政拡大路線への政策転換は
「首相の指導力」が発揮された結果だったのだろうか。

わたしはそうは思わない。
小渕首相の政策転換は、
誰でもできる、極めて簡単なことだったからだ。

小渕内閣が成立した当時、
橋本財政改革で、既得権を失う危機にあった業界や団体は、
小渕首相のもとへ殺到して、
財政拡大による景気対策を熱望したわけだ。

小渕首相はそれを断ることも、説得することもなく、
ただ「はいはい、やりますやります。」
と言って、どんどん景気対策に盛り込んだ。

本来、財政拡大には大蔵省が抵抗するはずだった。
ところが、この当時の大蔵省は、
金融失政とスキャンダルで、
史上もっとも力を失っているときで、
なんの抵抗もする力がなかった。

要するに、彼の決断とされている政策転換。
これは実はものすごく簡単な作業だったのである。
みんなの望みを全部盛り込んだだけなのだから、
実はなんの指導力も必要なかったのである。

この小渕内閣の財政拡大路線の結果は、
皆さんご存知の通り。
今や日本は大変な財政赤字に苦しんでいるわけだ。

もし、小渕首相が、
「財政赤字の拡大は将来に禍根を残すので、
公共事業の増発はやらない」
といって、業界、団体、一般国民を説得したなら、
それこそが指導力の発揮なのだったろうとわたしは思う。

では、小泉首相はどうか。
彼の場合も同じだ。

彼の「構造改革路線」は基本的に国民に支持されている。
与党内に反対派は多いが、
彼が「改革だ!改革だ!」
と叫ぶのは、実はそんなに難しいことではない。
彼自身、国民の支持がある限りは、
与党内の反対は最終的には弱くなると思っているはずだ。
政治家は選挙に負けると食べていけないのだから。。。

しかし、改革をやろうとして、
実際には細かい部分を詰めていると、
最終的にはこれは改革せずに残さねばならない、
という部分がでてくるはずだ。

例えば、「郵政民営化」。
あれだけ10年以上も前から首相が叫び続けた政策で、
いろいろな角度から検討した結果、
どう考えても郵政公社として事業を継続した方が合理的
という判断が仮に出たときに、
彼はその時どう判断するのか?

それでも、合理的である判断を無視して
自らの信念を貫いて民営化するというのが、
首相が指導力を発揮したということなのか?

そうではないと思う。これは簡単なのだ。
国民は、こういう首相を感情的に支持するだろうと思うから。

自らの看板を降ろしてでも、
国民にベストと思われる選択であることを
説得していくのが、本当の指導力であると思う。

つまり、小泉首相が指導力を発揮しているかどうかは、
「改革を断行する」ことで判断するのではない。
それは簡単なのだ。

「改革の過程で、変えることと残すことを判断し、
残す部分については国民にしっかり説明する」
ことができているかどうかで判断すべきだろう。

「政治家の指導力」というものは、
多くの人が支持することを「やる」ときに必要なものではない。
多くの人が支持することを「やらない」と説得するときにこそ
必要なものなのである。
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最終更新日  2003年12月01日 22時49分08秒



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