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2003年12月18日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日はちょっと生臭い話をする。

わたしの大学での友人の1人で、
理系の科目の非常勤講師をしている奴(英国人)がいる。

そいつが難しい顔をしてわたしに語った話だ。

彼は学部生の授業を受け持っているのだが、
(たぶん20-30人くらいのクラス)
そのクラスで、
4-5人くらいのグループで共同ワークして提出する
課題を出した。

最初彼は、人種とか性別とか関係なく
適当にグループに分けた。

すると、何人かの学生が
「グループを他の学生とチェンジしたい」
と言ってきた。

彼は、いちいち面倒なので、
深く考えることなくOKを出した。

気がつくと、5-6に分けたグループの内、
2つのグループが「中国人」だけになっていた。

彼は少し気にはなったものの、
同じ人種が固まったらいけないという
明確な理由があるわけではないので、
そのままにしておいた。

課題が提出されてみると、
その2つの中国人のグループが提出してきたものは、
明らかに昨年度、やはり中国人だけでできたグループが提出してきたものと酷似していることに彼は気がついた。。。。。

彼は少し考えた後、
この課題の採点をどうするか、
彼の上司にあたる教授に相談した。

しかし、彼は教授のコメントに愕然とした。
その教授のコメントとは、

「ああ、深く考えず、合格にしとけ。
これは毎年のことなんだ。
中国人はな、前の年の学生から課題の回答をもらって、
それを写して提出してくるんだよ。

それを何年か前、指摘して落第にしたんだ。
そしたら、学部に抗議してきた。

それも、本人じゃなく、
外部の中国人団体が集団でね。。。
『レイシズム(民族差別)だ!』
とか大騒ぎしてね。。。

こんなの相手にしていたら大変なことになる。
ほっとけばいいんだよ。

しょせん、コピーすることが違反だっていう
法律のない国から来てる人たちに
なに言ってもだめさ。。。」

。。。それで、彼はその課題に合格の最低点、
50点をつけて返したのだそうだ。

なんともひどい話である。。。

しかし、この話はちょっとひどすぎるとしても、
中国人が「レイシズムだ!」
と大騒ぎしたって話は、
わたしはうちの学校で何度も何度も聞いた。

例えば昨年、
ある人を介してわたしに相談してきた
うちの学部の中国人の修士過程の学生(女性)。。。。

エッセイ(小論文)で不正行為を働いたという
疑いがかかったのでどうしたらいいかという相談だったが、
わたしが彼女に、

「あなたのエッセイのどこが問題と指摘されたのか、
よく読み直して分析してみよう。
それで不正と疑っている講師に掛け合ってみよう。」

と言っても、
彼女は、

「わたしのエッセイはどこも悪くない。
これは『レイシズム!』だ。
あの講師は中国人が嫌いなのよ。
許せない!」

の一点張りだった。

わたしは、とにかくこの彼女の
「レイシズムだ!」
という頑なな思い込みを収めるのが本当に大変だった。。。

(ちなみに、この講師(英国人女性)は、
多少厳しいところはあるが、非常にフェアは人で、
レイシズムなどありえないと確信していたからだ。)

わたしは、
「レイシズム」という言葉は、
何があっても絶対に使うまいと思っている言葉だ。

外国で生活し、研究までやっていると、
日々難しいことが起こってくるものだ。

それを
「ひょっとして差別を受けてんじゃないの?」
と少しでも思ってしまうと、
その瞬間にわたしの思考は全て停止してしまうからだ。

自分の言葉に、行動に、文章に、分析の仕方に、
出した結論に。。。

これらのものに問題がなかったのかどうか、
冷静に考えることができなくなってしまうからだ。

全てを人のせいにしてしまうからだ。

自分だけではない。

「レイシズムだ!」
と言われた側も、
言われた瞬間に思考が停止する。

それは例えば、こういうことである。

わたしがその言葉を発するまで、
その人はわたしを、
「かみぽこ」という人格、
として認識していたのが、
わたしがその言葉を発した瞬間に突然、
「日本人」
として認識するようになる。
そして、その人の脳裏からわたしの人格は消えてしまうと。

そうすると、
「まったく日本人はこれだからな。失礼な奴だ。」
となってしまい、
実はそこで初めて、
「レイシズム」が始まってしまうのである。

英国人をはじめとする欧州人の潜在意識に、
「レイシズム」がないとはわたしは言わない。

しかし、彼らは多民族が共存する社会に慣れているし、
教養もある人が多い。
普通にしていて「レイシズム」が表面に出てくるようなことは
通常ないと断言できる。

少なくとも、
わたしは日常生活でも、研究生活でも、
「レイシズム」を感じたことは一度もない。

「レイシズム」とは、
それを受けたという被害者意識を持つ人間が、
実は自分で勝手に作りだしているのである。







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最終更新日  2003年12月19日 19時51分56秒



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