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さて、「英国留学回想録」です。
今日は「大学院修士課程のスタート」第3回。 「うさんくさい人」。 (2000年9月末) 今日は、大学院での勉強がスタートする直前の、 ちょっと嫌な思い出を書いてみたいと思う。 それは、私がうちの学校のお助けマンとしての最初の仕事、 皆様の部屋でインターネットを使えるようにする、 をやっている頃に起こった。 ある日、私が学校の芸術会館のカフェでお茶を飲んでいると、 ある日本人女性がやってきて、こんなことを言った。 「かみぽこさん。 ○○子さんがね、こんなことを言ってましたよ。 『かみぽこさんって、政治家になりたいと言ってるんだって。 政治家ってそんな簡単になれるもんじゃないでしょ。 こんなところにいて、どうするんだろうね。 結構年齢いっちゃってるんでしょ? それに、前はたこちゅー商事にいたって 言ってるらしいけどほんとかしら? ほんとにいたなら、なんで辞めるのお。 ふつー、そんな大きな会社にいたら辞めないでしょ。 なんか問題あったんじゃないのお。 なんか、うさんくさー。』 ひどいよね。こんなこと言うなんて。」 ○○子さんってのは、 日本人女性なのだけれど、 私はまじギレしてしまった。 なんでこんなことを言われなければならないのだと。 それで、彼女のインターネットのセッティングも することになっていたのだけど、 無視してしまった。 それでまた彼女に更なる陰口を言われることになったのだが。。。。 いや、私はここで こんなひどい陰口を言う奴がいる。 やっぱり日本人ってだめだよね、 なんて言うつもりはないのだ。 今思うと、○○子さんが言っていることは 的を得ていると思うしね。 私はあの当時、政治家になりたいという希望を捨てることができず、 (今は全くそんなことは思ってないのだけれど) 前に書いた通り、たこちゅーでは出世できない、海外駐在もない部署にいたから、 不満があって辞めたのだ。 その通りなのだ。 「ははは、その通り。 うさんくさい奴でーす。 どうぞよろしくね」 って笑い飛ばしとけばよかったのだ。 今ならこんなの余裕で笑い飛ばせると思う。 私が今日言いたいのは、 あの当時の私は、 こんなくだらない話さえ笑い飛ばせないほど、 気持ちに余裕がなかったということ。 そのことはなかったことにするのではなく、 しっかり書き留めて忘れないようにしておいたほうが 自分のためにいいのだと思う。 それに、付け加えると、 当時の私は○○子さんのことを悪く言えないのだ。 今、あの頃の自分を思い返してみると、 毎日人の悪口ばっかり言ってたような気がする。 当時の芸術会館のカフェの私の周りには、 そんな人の悪口ばかり言って楽しむような人ばかり 集まっていたような気がする。 類は友を呼ぶというかね。 このHP・メルマガでおなじみの人たちは当時まだいない。 彼らが私の周りに来るようになったのは、 私に気持ちの余裕ができてきて、 人の悪口を言わなくなった頃からだろうと思う。 この頃は、ほんとに人の悪口を言い合っていた。 この頃の自分を否定はしないのだけれども。 なぜなら、当時の私は人の悪口を言って、 それをバネにしてがんばっていたから。 「あいつら負けてたまるか。 ばかにされてたまるか。」 というのは、自分が勉強をがんばるバネになっていた。 だから修士課程でそれなりの成績も取れたし、 博士課程(PhD)にも残れた。 そのこと自体は否定したくはない。 会社を辞めて挫折した自分が立ち直っていく ひとつの過程だったのだと思うから。 まあ、今はそんなような気持ちはない。 今の自分を実際に知っている人はわかるだろうが、 私は人の悪口など言うことはほとんどないはずだ。 ねえ、まりりん?山田四丁目??(笑) 今は純粋に、政治学の研究という自分の仕事を楽しめているから。 ちなみに、この○○子さん、 後には芸術会館での私のタバコ友達、お茶友達の一人になる。 話してみると、実はいい子だったのだ。 彼女も気持ちに余裕がなかったのだと思う。 修士課程が始まる直前で気持ちがピリピリしていたのだと。 だから、他人に対して攻撃的になってしまったのだと思う。 ちょっと、ほろ苦くなるような思い出ですね。 さて、来週からはいよいよ修士課程のコースが始まります。 ここでもいろいろありますよ。(笑) 乞うご期待。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月04日 23時19分35秒
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