快風身体均整院

何年か前、落ち込むことがあった日の夜、『超高速！参勤交代』という映画を観に行きました。

観終わったあと、一気に気持ちが回復していたのを、よく覚えています。

こうして、映画に助けられることがよくあります。

齋藤孝氏が本の中で「つらい気持ちをいやしてくれるのは『時間の経過』しかありません。その時間の経過をいかに速くしてしまうかが鍵」と話されていました。

『心が晴れる生き方アドバイス』
（セブン&アイ出版/刊）

「つい昨日のことであっても、ずいぶん前のことのように思えたらもう大丈夫です」とも。

悲しいことがあったときなど、積極的に映画館に行くそうです。

映画が始まり、２時間ほどを過ごすと、悲しかったこともずいぶん前のことのように思えてくると。

映画にはそんな効果のしくみがあるんだと納得しました。

『超高速…』は、磐城国（いわきのくに）の湯長谷藩が幕府から、普通なら10日かかる道のりを、４日のうちに参勤せよとの無茶な命令を、藩主と家臣が協力し合って達成するお話。

観る側にとっては、まさに時間の速送り体験です。

何で落ち込んだか、今となっては忘れてしまったくらいですから（日記を読めばたぶん書いてありますが）、時間の経過はやはりよく効きます。

映画での速送り法は、男性のほうがより効くのかなとも思いました。

女性は、右脳と左脳の連携が、男性よりも圧倒的に強いそうです。

右脳で無意識に感じたことが左脳の顕在意識にどんどん上ってくるので、察する力が高いのです。

連携があまりに強すぎると、察しすぎて周りが気になり、ストレスのもとになります。

たまにこの連携を断つ時間を持つために、ボーッと映画を観るのもひとつの方法。

ただ、男性と違い、登場人物の気持ちをいろいろと察し始めてしまうと、女性はまた疲れてしまうかもしれません。

エステや整体で、眠ってはいないけれど、何も考えていなかった時間、飛んでしまったような時間が、左右脳の連携が断たれていた目安となります。

均整施術が終わって「あー、寝てたっ、もったいないーっ」とおっしゃるお客様に、時間の速送りで脳がリフレッシュできたということを、最近こんなふうによくお話ししています。

積極的にどんどん寝に来て下さいね。お待ちしています。