カテゴリ:エッセイ
金曜日に会社が終わってから、東京に出かけて飲み会に参加した。
そこにはたくさんの夢を語る熱い人たちがいて、なんだかとても幸せだった。。 けど、その中で思ったことがある。 ”夢”って一体なんだろう? 自分はいつも不思議だった。夢は何?とか夢はある? と聞かれてすぐに答えられないことがある。そしてそのことはとっても悲しいような気がする。「何かがやりたい!」と声に出して言えて、それに向かって頑張る人の姿って格好いい!と思う。 けど、自分には夢がなかった。何が夢なのかよくわからなかった。 中学、高校と一生懸命勉強して大学に入って、そして社会人。人生はとっても楽しい。けど、夢?と言われると、なんだかトラウマのように小さい頃にそう聞かれて答えに困ったことを思い出してしまう。 でもそんな人って少ないのかな・・? だって、生まれた時から”夢”を持って人は生まれてきてるのかな? ”夢”っていうのは、人が生きていく中でたくさんのことを経験したり、見たり聞いたりして、その中で自分の思い込む憧れのことじゃないのかな。 もちろんそんな思いを抱くことは素晴らしいと思う。何より”夢”っていう響きがロマンチックでいい。 けど、自分の人生の中では、”夢”っていう言葉少しだけ実態のないふわふわとした言葉として、今の自分のいる場所より、少しだけ離れたところに浮いている。。 思うに。自分の人生は”夢”というよりはあまりにも現実身を帯びている気がする。たとえば、いつかやりたいな。。と思う事は夢かもしれない。けれど、それが具体的になり、計画ができると、それはもはや夢ではなくて、到達すべき目標になる。それに到達できても、できなくても、それは現実世界での戦いなんだと思う。 走り出した自分にはそれは夢ではなく、ある大切な目標であり、そのための自分の活動こそが自分に大切な宝になる。 新幹線の中でたくさんの人と出会い、そのきっかけからアメリカに渡り、好きな本を読んだら感想を送ったり、この人はすごい!と思った人には会いに行き、あまりにもでかい目標を立てたときには自分の無力さと挫折を味わい、すべてが現実の中で展開していく。その現実身こそが人生だ。と自分は思う。 ”夢”を描き、”夢”を語る。それは本当に素晴らしいことだと思う。 けれどその夢は自分の経験からしか生まれない。思いっきりたくさんの事を見て、感じて、飛び込んでいって、その先にまだ遥かかなたにある光を感じたなら、それが夢になるのかもしれない。と思う。 夢をつかんだとき、それはもう夢ではなくなり、後にはその夢を追いかけた大切な思い出が残る。人生がそんなたくさんの思い出で一杯になればいい。そう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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