カテゴリ:エッセイ
”てんつくまん”てご存知でしょうか?
天国は死んでから行くものではなくて、今生きている間に作り出すものだ。 という想いのもと、天国は作るもの。。天国は作る。。天。。作る。。てんつく。。 という”てんつくまん”です。 http://www.tentsuku.com/ そのてんつくまん自主制作映画を見てきました。 路上でお客さんを見つめてそのインスピレーションから言葉を作り出して、それで綴った言葉を売りながら資金集めを行い、自転車で日本一周をしながら資金を集め作成された映画です。 てんつくまんの考えに共鳴して集まった人達が、いろんな企画を実行していくドキュメンタリー映画ですが、その中で感動したのはこんなことでした。 人を見たときのインスピレーションから言葉を綴るというのは素敵だな、と思って、なんの先入観もなく映画を見たのですが、 その映画の良さは、 そのてんつくまんが主人公ではないということ。ただ、その想いだけがたくさんの人の行動によって表現されているところ。 この映画の中で、カンボジアに送るマフラーをみんなで編んで送ろうという企画を実行する女の子がいる。何かを最後まで続けることや、自分で決めることがうまくいかなくて、けれど、そんな自分が嫌いで。。 という女の子がとりあえず今のままじゃいけない、ということで企画を担当することになるんだけれど、人前でもしゃべれないし、泣いてばかり。 けど、多くの人ってそうじゃないかな。と思う。し、自分もそうだった。 今は割と突然人前でしゃべったり、何か企画したり、そんなこともできるようになったけれど、それは運が良かっただけだと思う。 けれど、昔ははがゆいくらいにうまくいかなくて、涙を流したり、途中で投げ出したりしてた。 それでも、背中を押されながらの活動は続き、その想いだけは着実に周囲の人達を動かしてマフラーの数は増えていく。 そういうのってすごく嬉しい。涙が出るくらいに。。 そして、映画の最後の方に、その集まったマフラーをカンボジアに届けに行くシーンがある。そこではてんつくまんと数人があるキャンプ地に届けに行くのだけれど、そこでマフラーを配ろうとした途端、混乱した人達の間での奪い合いが始まり、散々な目に会って、彼等はその日引き上げる。 次の日、周囲の人の大方の意見は、取られたマフラーを取り戻すなんて無理。というか奇跡に近い、と言われる。 そして、近づくと石を投げられると言われたそのキャンプ地に彼等は出掛ける。そして、その長老含めた人々と話をして、子供たちに昨日のこと、そしてそのマフラーの意味を語るチャンスをもらう。 そして、その子供たちに語り掛けた結果。。。 そこで、自分もあーそうだな。という事。それは誰かに何かを伝えることの大切さと勇気。 誰かに何かを伝えるということは、結構難しい。それが深い心に触れるようなことであればあるほど、そうだと思う。そして、それが伝わらなかった時には、どうしようもなく傷ついてしまうことになる。 だから、多くの人は本当の思いを伝えることをしようとしない。うわべだけの仲間や、常識というベールの中でしか伝えることをしない。 けれど、本当に大切なこと、生きて行く上で絶対に自分らしくあるために乗り越えなければいけないのは、この伝えるという事だと思う。そしてその伝えることを諦めない勇気だと思う。 カンボジアでのてんつくまんの行動を見ていて、そのことをすっごい深く感じた。”伝えることの大切さ。” その勇気の輪がこの映画を通して広がっていってくれたら、こんなに素敵なことはないな。そう思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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