テーマ:☆詩を書きましょう☆(8532)
カテゴリ:エッセイ
行けなかった同期の飲み会の親友に電話をして、
12時まで開いている松坂屋で明日の朝食のパンを買う。 いつものようにマンションの階段をのぼって6階の部屋へ。 窓際に置いていた、水をやり忘れていたニチニチソウがしおれかけていた。 慌ててコップに水を注ぎ、ごめんね、と話しかけるように植木鉢に水を注ぐ。 ふと顔を上げると、ベランダの手すりに巻きつけたクリスマスイルミネーションが ゆっくりと青と城の点滅を続け、薄暗い部屋と夜の街をつないでくれる。 まるで一日の疲れをはぎ取るように、一枚ずつ服を脱ぎ、時計を外す。 さっき買い物した台所のスポンジとトイレの芳香剤をしまい、 レンタルビデオで借りたMI:3を今日は見ようと思う。 りんどうを一輪挿しにした透明なガラスのボトルの前に飾った 夜の東京タワーと月の絵葉書を眺めながら、忘れかけていた夢のカケラを少しずつ つなげてみる。 今日は金曜日。ボジョレーが解禁になったとニュースの声がする。 冷蔵庫を開けると買いだめしたヨーグルトと友達にもらったワインがあった。 パソコンにDVDをセットし、たくさんのめくるめく新着映画の予告を見ながら ワインを開け、ヨーグルトを食べる。 絵葉書の東京タワーが、ゆっくりと回り始め、都会のざわめきの中に僕の魂は 泳ぎ出て行く。赤いボージョレ・ビヴィラージュが注がれたグラスは、 今宵どんな夢を見させてくれるだろう。。 さて、寝室で映画を見ることにしよう。 一週間のしがらみから解き放たれ、子供のような瞳で明日の朝の光を夢見て、 どこまでも広がる未来と、優しい地球のささやきに包まれながら眠りにつける。 なんて幸せなんだろう。この時間が一番好き。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 16, 2007 11:51:58 PM
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