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カテゴリ:気まぐれ読書日記
敗者の嘘 アナザーフェイス 2 (文春文庫) (文庫) / 堂場瞬一/著 「アナザーフェイス2敗者の嘘」を読み終える。 ベタベタな堂場瞬一テイスト。主人公の刑事・大友鉄は彼のシリーズの刑事の中では比較的中性的な刑事として描かれているように思われるのだが、時折流されるように男臭さが漏れ漏れしているところがまた愛らしい存在である。 【送料無料】この国。 石持浅海「この国。」も読んだ。なんてことないときに読めば、石持ロジック炸裂のカタルシスとなるところ、この非常時に読むと、独特の悪寒。 「一党独裁で、国家反逆罪の被告人が公開処刑される国」、「国営の風俗業が行われる国」、「小学校卒業時に進路が決定されてしまう国」……末恐ろしい設定なはずなのに、かえって現実の日本という国に対する悪寒が立ち上がるなんとも微妙な空気。 【送料無料】SWITCH STORIES 「SWITCH STORIES」 「SWITCH」という雑誌のインタビューを抜粋してまとめたもの。こういう物を読むと、普段読んでいるインタビュー記事の多くが、聞き手の誘導尋問だということに気づかされる。ノーガードの打ち合いのような言葉のぶつかり合いに、編者の意図や、意図を超えたところで起こる心のざわめきを感じて、読み応えのある文庫本。 【送料無料】円谷英二の言葉 「円谷英二の言葉」 そのまんま、円谷英二の言葉をまとめた1冊。 逆に、円谷英二の業績って、円谷プロの関係者に、持ち上げられてまとめられたものを目にする機会が絶対的に多く、本書にもそのにおいを感じざるを得ない。 円谷と袂を分かった成田亨の仕事が後年評価されているのに対して、円谷英二の業績って円谷プロ内の神話で完結していないだろうかと感じるのだ。 本当は円谷英二がもっとすごい人だったということを、そろそろ第三者的な研究者が解き明かしてもいいんじゃないかな。 著作権とかいろいろあるのかもしれないが、特撮文化の創造の神として、広く深く見直されてもいいのではないかと思うものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
「この国」読んでみたいですね。
今日初めて青森県立美術館に行って、バーナード・リーチの器を見つけてびっくりしました。しかも小鹿田の釜で焼いた壺!ちょっと感激しました。 アレコホールには度肝を抜かされましたね~美術館の器としての役割とか、色々な面で考えさせられました。 (2011年05月01日 23時44分56秒) |
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