April showers
何処其処で桜が散りました・・・なんてニュースをぼんやりと聞きながら、窓の外の雨を眺めていた週末土曜日。4月の雨に濡れるたび思い出すマザーグースの一節。March winds and April showersBring forth May flowers.イギリスの歳時記が、ここ北の街にはぴったり。ここはやっぱり、日本じゃないよ… って思うことしばしば。満開の桜の下の卒業式や入学式は、憧れの世界。でも、みぞれに震える卒業式だって、なかなか素敵なのですよ。もう3月だから…って、やせ我慢して冬のコートをしまって、春の装いでのぞむ卒業式。背伸びして大人になろうとする、ティーンエイジャーのココロそのままです。心に刻まれる風景、みんなそれぞれ違っているから、故郷を遠く離れたところで、同郷の人に出会ったときの喜びは、胸の奥に同じ風景を持つ人に出会えた喜びなのかもしれません。April, April,where are your leaves?Soon,soon,they'll be here,for winter's goneand Spring is near.こちらは、スウェーデンの絵本作家エルサ・べスコフの絵本“Around the Year”の“April”よりお借りした詩の一部…公園で見つけた千島桜の新芽と、こんな会話を交わしてみたくなりました。今から約一ヵ月後、道東、釧路の街で、この花が開く頃、桜前線の長い旅が終わるといいます。