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カテゴリ:CINEMADなCINEMA感想
土曜日は朝まで仕事。
相変わらず労働時間完全無視の仕事ぶりに、そろそろ転職でも考えようかと思うこのごろです。 朝から3時間ほど睡眠をとって、昼の12時から友人2人を迎えての「バンド・オブ・ブラザーズ」一挙上映会である。 先日WOWOWで放送された日本語版、全10話、約11時間の上映会である。 我ながら無謀だけど、大学時代を思い出すような無謀さに、ちょっとうれしかったりもする。(お前はマゾか!) で、ドラマである。 2001年度ゴールデン・グローブ賞最優秀作品賞受賞したスピルバーグとトム・ハンクスが手を組んだ150億円ドラマ。第2次世界大戦中、米陸軍101空挺師団のパラシュート歩兵連隊「E中隊」のアメリカでの新平訓練から、Dデイ、ドイツ降伏までの局地戦を描くドラマである。 ドラマ的な脚本ではなく、真実を描くために淡々としたストーリーをなぞっていくものだと聞いていたが、戦争という状況下の中のせいなのか、その「事実」はドラマ的に展開をして行く。どこまでが演出的なものかはわからないけれど、登場人物も実在の人々である。 「プライベートライアン」の手法(「シンドラーのリスト」もそうであったが)であるハンディカメラを多用した、ドキュメンタリーテイストの映像。 そして、あまりメジャーな役者を起用していないことが、よりドラマ性を普遍化し、観るものを引き込んで行く。 割とメジャーな役者といっても(あくまでも僕の尺度であるが)「シックスセンス」でオープニングでブルース・ウィリスを撃ってしまう精神異常者を演じたドニー・ウォルバーグ(ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーだった)とか、ブル役を演じた役者(マイケル・カドリッツ)に見覚えがある程度で、ほとんど知らない。 そして、僕の好きな特撮映像は特筆するものがあった。ドラマという枠を飛び越え、ストーリーをしっかり支える柱として、「特撮が根付いた、いい作品」である。 作品の間に入っていた「プロダクションノート」的な、制作裏話があったんですけど、この中で知った事実に愕然とした。その事実を知りたくて調べたんですけどそれが以下の部分です。 撮影場所は、『プライベート・ライアン』で使った英国の「ハットフィールド・エアロドーム」で行なわれた。元々、英国航空宇宙局が建てた1000エーカーの敷地と施設がある飛行場で、新型飛行機の実験場だった場所だ。この場所に川や大規模な堤防を作り、英国、オランダ、フランスの11の町を再現した。 5話に登場する深雪の森のシーンでは、飛行機の格納庫を使用し人工の森を創出。雪の場面では、35トンに及ぶリサイクル紙の人工雪をセットに敷き詰め、冬の情景を再現した。さらに現場に本物の木を植え込むことはもちろん、250本の人工の木も創り出している。その人工の木は発砲スチロールとグラスファイバー製で、爆破装置を組み込んだもの。劇中ドイツ軍が米軍に撃ち込んだ砲弾の爆発と、樹木が木っ端微塵に飛び散る効果が相まって、激烈な戦闘シーンが実現した。 マジで!って思いました。(ベタな感想ですが、思わず叫んでしまった) セットもいい出来だったんですけど、パラシュート降下シーンのオールCGも違和感が無く、まさに「特撮がドラマに根付いて」いました。 あと、ドイツ戦線御土産人気ナンバー1だったという「ルガーP08」っていい拳銃だったんですね。 中学の頃プラモデルで作って、弾を装てんするジョイント部分の尺取虫みたいなところを、何度も何度も「装てん」して、3日もたたないうちに壊してしまったことを思い出しました。たぶん、人間の深層心理的に深く入り込んでくるものが「ルガーP08」にはあるんでしょうね。 実際、ドラマの中でも「ルガーP08」を死んだドイツ兵からうばい、その銃が暴発して死んでしまう兵士の話が出てきます。 睡眠不足だったというのに、かなりハイテンションになれるドラマでした。 ムムムッ、カキコしすぎか! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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