テーマ:着物(543)
カテゴリ:着物と呉服業界のはなし
昨日に続きましてお客様との会話でよく出る話題です。
「一点ものの着物は多いが」・・。 よく「この着物は一点ものですから・・・」というトークを聞いたことがあると思います。しかし、この「一点もの」という概念にはお互いの立場で見解が全く違います。 消費者であるお客さんの立場からすれば、【この世に1点限りしかないもの】【人間国宝や伝統工芸士の方々の中でもそう簡単にはつくることのでき技術のもの】等を指すかと思いますが、実際にはそうでない場合が多いのが事実です。 業者(販売)サイドからすれば、ロット10点作ったものの中の1点でも実際に販売される1つの展示会内では『1点もの』であり、各都道府県の担当呉服店が扱う商品1点も『1点もの』といわれることが多いです。 確かに手描き友禅などに代表されるものは、実際に1枚1枚同じ絵柄を描いても違う商品となり、『1点もの』なのかもしれませんが、織物はロット製造するために『1点もの』というのは殆どないと思います。 購入時にはもう一度確認してみましょう。 「私の思っている1点ものとは、この世に1点しかないものですよ!」と・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 7, 2005 09:11:04 PM
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