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それは阿波踊りの5日前・・・
アリアンスのフランス語授業もお盆の間は休講 その日の授業の最後に、先生のムッシューバンジャミ 「ソレデネ、オヤスミノアイダニ、ミンナニ宿題ヲダスヨ『外国人ニ、オススメノ日本ノバショ』ッテイウ、テーマデ、ブンショウ、カイテキテネ」 「はぁ?」・・・お盆休みにどこかに出かけるつもりなら、今宿題出しても間に合わないし・・・なんだろう、と怪訝な表情の生徒達 生徒たちの表情を見たバンジャミ先生 「アノネ、秋ニネ、ワタシノオ父サントオ母サンガ、日本ニ、クルンダヨ、ドコヘツレテイッタライイカ、オシエテネ」 「お~」と納得の一同 「でも、先生、京都はやめた方がいいですよ、凄く暑いし、外国人がいっぱいで、ひどい混雑ですよ」とヒガシさんが言うと 「ノンノン、ニホンニキタガイコクジン、京都ハ、イカナクチャイケナインダヨ」 「はぁ~そういえばパリと京都は姉妹都市だったし・・・」 「外国からの日本観光となると、京都は必ず入ってるものね」 「秋だったら、もうそんなに暑くもないし」 「ソレデネ、トクシマカラチカイトコロガイイヨ」 解りました・・・さてどこにしよう 家に帰って考える吉祥天 鳴門の渦や阿波踊りはもう決めてるようだし 近くで、フランス人好みの自然が美しくて日本的でエキゾチックなところ ふと・・・隣の和歌山を思い出した 高野山があるし、温泉も白浜や勝浦・・・ そうだ那智の滝・・・あれは0十年前だけど、よかった、感動した よし、那智にしよう それから那智の滝について、勝浦について調べ、 「和歌山には、大きくて美しい那智の滝があります この滝は滝それ自身が神様で、遠い昔からたいへん信仰されてきました 滝の周辺には、滝を祀る神社やお寺が沢山あります この滝の近くには海があって、美しい島々が散らばり、遊覧船に乗って島々を巡ると、素晴らしい景色が見られます そしてここには勝浦温泉があります ここの温泉では露天風呂を楽しみながら、太平洋を眺めることができます」 という小学2年生並みの作文を書きました・・・フランス語にするには苦労しました お盆明けの最初の授業 頼りにしていた元添乗員のヒガシさんは旅行中でお休み カモさんとオウミさんは奈良のそれぞれのお勧めのお寺について 仏文科卒のユリさんは「宮島、厳島神社」について詳しく解りやすく丁寧に解説 「ココハシッテルヨ、ドコカライケバイイ?」 「広島からこうやって・・・」と丁寧に教えるユリさん 「満潮の時がいいですよ」と吉祥天 「ン?ナゼ?」とバンジャミ先生 「満潮の時には鳥居が海に浮かんで美しいです 夜は回廊の明かりが海に映って美しいです」 「オウオウ・・・ヨクワカルヨ」・・・日本について勉強してきているので鳥居も回廊もよく解ってくれています 次に吉祥天・・・つっかえながら那智の滝と勝浦についての作文を読み上げる バンジャミ先生、板書して、文法や冠詞を直して 「ココ、ドノヘンニアルノ?ドウヤッテユクノ?・・・奈良カライケル? タシカコノアタリニハ、四国八十八カ所ノヨウナ、オテラガタクサンアルヨネ」 ・・・よく知ってる 奈良からどうやって行くかと言われると・・・ ユリさんが 「昔の人は皆、都から歩いて行きましたから大丈夫です」 「オウ、コレメモシテオコウ」 ・・・ここで授業終了・・・疲れました ・・・ご両親は11月に来日されるそうです・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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