妻は志水辰夫を読了したらしい、私は「長いお別れ」を楽しみながら読んでいる。
朝、誰も見ていないのにテレビがかかっている様子を見て、過日購入した「三つ数えろ」を見始めた、錯綜とした人間関係に辟易しつつも、ストンと終わってしまう映画に物足りなさを感じながら、ハンフリー・ボガートのマーローの耳を触る癖が気になる。
午後買い物に出てスーパーマーケットの本屋にて「さっぽろ喫茶店グラフィティー」を立ち読みしつつ、ついつい購ってしまう。
この著者嫌いなのであるがまぁ資料になる可能性もある。
なぜ著者が嫌いなのか。
自らが勘違いしていることに気づかずにいることが。
読んでみて半値だなと思う本を倍の値段で購入し、たまに儲けさせてやるか、と毒づく酔いである、じゃない宵である。