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不思議な夢を見た。
忘れないうちに書いておこうと思う。 私は海辺に膝を抱えて座っている。あたりは夜明け前のような藍色、薄紫に包まれている。 寄せては返す、規則的な波の音。さやさやと潮風。 海の向こうを見ているんだけど、空と海の境目がぼんやりとしている。他にはなにも見えない。だれもいない。ぽつりぽつりと星が光っている。私はたぶん12歳か13歳くらいの少女で、 「私はどうして生まれてきたんだろう。 人はどこから来るんだろう」 ……って一生懸命考えているの。 とても美しい夢だったけど、しんしんと孤独で、寒いわけではないんだけど、空気が透き通って冷たく、なんだか怖いような気持ちもした。よく「こわいくらいきれい」なんていう言い方をするけれど、ちょっとそんな感じかもしれない。 どこだろう、あの岸辺。 いま、「彼岸」という言葉が浮かんだ。 彼岸って――岸辺、なんだよね。 あの場所は、魂の岸だろうか。 私が見つめていた向こうは、あの世だろうか。 「人はなぜ生まれ、なぜ生き、なぜ死ぬのか」「命ってなんだろう」「運命はあるのか」……もう、飽きるほど考えて、考えて来たのに、こたえが出ないなぁ、結局、少女のまんまなんだな、とか、「路傍の石」とか「車輪の下」とか、ああいうの、今の子も読むんだろうか、なんてことを、起きてしばらくソファに座ってぼんやり思っていた。 パソコンを立ち上げたら、親友のMちゃんからメールが来ていて、同じ文句が書いてあったので、腰を抜かしそうになった。 >彼は「自分はなぜ生まれてきたのだろう。 >人生の意味って、人類って何だろう」ってことを、 >小さいときからとことん考え抜いたお方なのではないだろうか? ある人物についてのコメントなのだが、あー、びっくりしたなー、もう、びっくりしすぎてちょいコピペ。 じつは、夢のなかでMちゃんと話していたのかな。こういうの、なんて言うんだろう。いや、ほんと、彼女とはただならぬ仲なのだ。夢のこと、話してみようかな。なんていうかな。 楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003.06.02 06:12:59
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