「1ゲーム取れた試合は必ず勝つこと」はやはり難しい
楽しみにしていた春の大一番、中央区体育厚生会長杯。1.数少ない地元のクローズ大会(区在住、勤務者のみ)2.同日市長杯予選のためレベルが下がる3.予定ではトーナメント 悲願の2勝への3つの理由で、だいぶ気合い入れてましたが、蓋を開けると2部16人参加でだいぶこじんまり。悲願のトーナメント2勝も、4人の予選リーグに変更で肩透かし。それでも、事前に立てた目標「1ゲーム取れた相手には必ず勝つこと」は果たしたい。予選D組、初戦は1番対4番。どちらもカットマン(上から下にボールを切る(カットする)ことで出す下回転のボールをメインに戦う守備重視スタイル)も、1番はカットマンのポジションからドライブを結構挟んでくる少しイレギュラーなタイプ。実力的には1番がだいぶうわ手に見受けられ、全ゲーム4失点以下の圧勝。特にバックのリターンの切れがすごく、正直「これは勝てないな」という印象。いよいよ次は私の初戦。対戦相手の3番は最初のラリーで、これは楽に勝てそうという印象。試合が始まってみても、その印象は変わらず、うまく試合の中でウォーミングアップしていこうと思ったところ、私のほうがガチガチ。2ゲーム目はでデュースに持って行かれ、3ゲーム目は8-2まで行ったのに、結局11-8。ストレート勝ちはしたものの、満足感は全くなし。ダブルスコアで勝つべき相手でした。(11-9,12-10、11-8)そのまま連戦で、初戦を落とした4番と対戦。事実上の2位決定戦と予想され、試合前から、まさに目標を果たせるかが試されるだろうなあ、という思いが頭をよぎる。いざ始まってみると、いまだ緊張が抜けずミスを連発。また、相手の下回転サーブがよく切れてて分かっているのに返せない。あっさり1ゲーム落とします。ただ、相手がカットマンということもあって、攻撃に圧倒されたわけではないので、気にせず気持ちを切り替えて2ゲーム目。少しは動きもましになって、なんとか粘り、デュースとはいえ取り返す。ただ相変わらずサーブをうまく返し切れず、ペースをつかんだとまでは言えない。とはいえ1ゲーム、この試合に勝ち、目標達成を……と意気込んだもののダメでした。カットでのラリーに持ち込まれ、強打でミスというパターンにはまり自滅。勢いをつなごうと無理してしまったかも。ただそれより何よりドライブが下手すぎる。これではカットマンには勝てない。(5-11,12-10,3-11,4-11)そして連勝の1番と最終戦。勝てる相手ではない、という気持ちに負けたか、1ゲーム目は少し軽いプレーをしてしまったかも。1-11で落とします。2ゲーム目からは、少し丁寧に。そうすると一筋の光が…相手コートの手前でバウンドしてコート外に流れていく横回転のショートサーブ、そんなに切れはなくあまり使わないのですが、高さが低い分いきなりアタックはできないようで、易しめのリターンが返ってくる。それをスマッシュというパターンで一定ポイントを稼げることに。3ゲーム目は、さらにそれがうまくいき、9-9まで持ち込めました。結局そのまま負けました(1-11,7-11,9-11)が「あれはいいサーブだよ」とお褒めの言葉をいただいて、意外に使えることが判明。これが午後から活きてきます。お昼ご飯を、1番さんの近くで食べていたところ、仲間に「いたのさんが一番強かったよ……聞いてる?」と。いや聞いてますけど、さかのですけど、と思いつつ、お世辞かもしれないけど悪い気はしない。その後、少し二人で話していると、「なんであのカットマンに負けちゃったの? いたのさんのスマッシュは、返せないから僕は捨てたんだけど。」と。負けたの意外だったよう。(カットマンが不慣れなのは事実も、負けたのは実力だと思ってますが。)さて昼から、4人で3位トーナメント。反対の山には、私が2回戦であっさり敗退した1月のPTA大会で、準優勝されたKさんの名前が。2位リーグに回るだろうと思ってたのですが。この間ダブルスでは何度か対戦して全敗しており、実力はやや上ながら、一度シングルスでやってみたいと思っていた相手で、モチベーション的には非常に嬉しい組分けです。初戦は、これも実力的には明らかに下の相手でストレート勝ち。ただ2ゲーム目はまたもデュース。しかしこれは、言ってみれば、私が格上の相手でも2ゲーム目はあっさり取れたりする、の逆パターンなのかも。Kさんも1ゲームは奪われるも順当勝ちし、決勝戦。Kさん、過去のダブルスの対戦のせいか、なんとなくこちらを舐めてる気も。ただダブルスとの大きな違い、ダブルスはサーブはフォアからフォアですが、シングルスはどこに打ってもいいということ。そして、私はというか普通はバック(右)に打つサーブのほうがはるかにレパートリーがあるのです。ただKさんは左利き、普段のサーブもダブルスのサーブと変わりません。しかも切れは予選リーグの二人に劣るので、積極的に打って出たところ、ようやく緊張もほぐれており、バシバシ決まる。バックへのサーブへの対応も少し苦労している感じ。という流れで、もし勝てるとしてもシーソーゲームと思っていたのに、意外にあっさりと2ゲーム連取。一気に勝ちたいが、相手は、基本技術ではおそらく私より上のKさん、このまま終われるとは思っていない3ゲーム目。そろそろサーブへの対応にも慣れてきて食らいつかれ、なんとか逃げ切ろうとしたもののデュースにもつれる。Kさんがポイントを挙げたその時、大きな拍手と「お父さんがんばれ~」の声。見るとKさんの小学生の息子さんと奥さんが応援にやってきたみたい。どう見ても私が極悪人。このタイミングでそれは反則ですよ、Kさん…それが影響したのかどうなのか、結局このゲームは落とすことに。地力には勝るかもしれないKさん、4ゲーム目も優勢に。ここで思い出したのが予選リーグ最終戦と、1番さんの「あれはいいサーブだよ」の一言。思い切って横回転ショートサービスをメインに組み立てる。Kさんは左利きでしかも長身なので、右前に落とすショートサービスは少し高くなるといきなり手を伸ばして払われるリスクがあるのですが……やってみると、1番さん以上にレシーブに苦労され、面白いようにチャンスボールが返ってくるので3球目スマッシュ!完全にワンパターンだけど、これが実に効果的。普通は同じサービスだと読まれるので変化をつけるのですが、分かっていてもレシーブできていないので、嫌がらせのように同じサービス。途中までは少し横下回転も混ぜていたのをそれも止め、すべて横→スマッシュ!うまく返せないサービスがくると分かっていることの心理的なプレッシャーもあったはず。他のプレーにも影響したのか自分のサービスターンでミスし、最後はサーブレシーブがオーバーし、3-1で勝利!(11-6,11-9,13-15,15-13)そんなこんなで、Kさんにリベンジを果たし、3位トーナメント優勝で終えました。表彰があるかな~と、他のトーナメントが終わるまで待ったのに、なかったのは残念でしたが。予選リーグで敗れた2名も、それぞれ1位トーナメントで準優勝、2位トーナメントで優勝と好成績を残されたので、敗戦も少し救われた感じ。目標は果たせなかったものの、過去の大会よりははるかに楽しく納得感のある一日でした。そういえば今回も、名前が「巧」やったな……