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日本が世界に誇るアンパンマンを生み出したやなせたかし氏が崩御した。 アンパンマンのファンにとってはこの上なく悲しいことだろう。 ジャムおじさんを魂の師と仰いでいた私も胸が痛くて仕方がない。 やなせ氏は日中戦争中、陸軍として徴兵され 出征したことがある戦争の体験者であった。 そしてやなせ氏の弟は出征先で戦死しており、 やなせ氏自信の戦時中の酷い空腹感に襲われた出来事とともに やなせ氏が反戦の感情をもつ要因となった。その実体験がインスパイアし、 お腹が空いている人たちを自分の顔をちぎってそれを食べさせ、 助けてあげるという誰もが考えつかないアンパンマンという キャラクターとその世界観を誕生させたのだ。 やなせ氏は今年94歳であったから戦時中は私と同じくらいの歳であり、 平成生まれの私にとってその戦争はもはや異次元の話ではないのか と疑いたくなる。今の日本は個性の多様化を許し、個人が何をしようとも ある程度の自由は保証されており、一般的には自分達の幸福のために 人生を生きている。基本的に皆自己中心的に暮らしている今と 戦時中を比べれば正反対である。 戦時中は皆が自分を犠牲にしようとも必死で国のため天皇のために 戦うことが当然のことと考えられていた。 自分が戦時中のことで一番驚きであったことは 私と同じかそれより下くらいの歳の者が明確で強固な思想を持ち、 時には政界の要人を暗殺するようなことまでやっていたことだ。 どの年代でもいえることだが今の自分達の世代は、とにかく自分のこと で欲が満たされればそれでいいし、明確な信念や思想など これっぽっちも持っていない。友達と話せば皆相手のかんがえに あわせようとする今から考えれば信じられない。 といっても昔の大学生といえば超エリートな方たちばかりなので 比べるのも無理があるかもしれないが。とにかく今となっては 想像もつかないような体験しないと分からない戦争を 経験したやなせ氏を失ったことは貴重な戦争体験者としても 悔やまれると思う。 やなせ氏の死去のことは連載としてこのブログに書いていくとする。ジャムおじさんを生み出したやなせ氏を心から感謝しています。
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