こんな父親がいたら「地獄に落ちろ!」と言いたくなる、
妻殺害の容疑で裁判にかけられながら、まだ幼い娘が自ら「自分がママに毒を盛った」という内容の供述をして無罪を勝ち取ったその裏には、、、
同じ罪で2度と裁かれない、という司法の盲点を利用した計画。
エレノアの驚きと愚痴はアランに伝わり、
アランは少女に「事実確認のため」と刑務所で供述をとり、
守秘義務を破って検察に報告する。
当然、守秘義務を負ったアランは懲罰を決められる場所に立たされる。
が、これで娘に罪を着せて殺人罪を免れようとした、見た目自信満々の妻殺害犯人は再び投獄されて娘は釈放された。
アランは弁護士の首をかけた行いをしたわけだが、事務所の評判を落とすかも知れない危険度を省みない軽率な行動とも見られがちなのだ。
ユージーンは怒るが、委員会ではアランの人道的な行動を正当化するため
判例にはなっていない州の定める珍しい規定を探してきて発言した。
もちろん事務所のため、というのが一番であるかも知れないが
アランのしたことは結果的には本当の犯罪人を世に出さなかったという利点があった。幼い少女を冤罪から守ったということも大きい。
それにしても、真剣なシーンでいつもおどけているアラン。
弁護士資格剥奪の危機にありながら
「りんご農園をやってみたかったんですよ」
といけしゃあしゃあと発言してみせる。
*
このお話は連続になっていて、シャロン・ストーン演じる「神様と対話する」少し行き過ぎた発言のために解雇された女性弁護士も登場し、物語はふたつの裁判を行ったり来たりしています。
人道的に○なのか、それとも司法を守ることが重要なのか、
それにつきました。
シャロンの演じる弁護士が担当した事件は
離婚訴訟。
妻が長年の親友と6年間も不貞を働いていたことに気づいた亭主の悲哀。
裁判長は「夫婦間の離婚理由についてここで裁判にとりあげられると後にひびく」旨を「6年間もの不貞を続けること事態が計画的で夫婦の単なるもめことではなくなった」と言わせることとなった。
一番怖いシーンは、「みなさんで想像してみてください」と言わんばかりの
ラストシーン。
自分が可愛がっていた子供が不倫相手の子供であることを知って逆上した
亭主が名ばかりの妻を殺害してしまって血の海が広がる2階のシーンです。
血も死体もカメラは追いかけていません。
なのにタラの恐怖で目をそらしている様子ひとつだけ残酷な殺人シーン現場が脳裏にうかびあがる効果を生み出しています。
ある意味恐ろしくスプラッタな映像よりも迫力がある視聴者を震え上がらせるひとコマでした。
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TNGでは初のボーグ登場の回。
最終的に乗組員を18名も失ったピカード艦長はピンチを乗り切るため・生存者を守るためにQに頭を下げることになった珍しく屈辱を認めたエンディングでした。
もてあそばれるのは真意ではないし、Qに屈服したくないのは当然ながら
ピカード艦長はエンタープライズを自爆に追い詰めることを回避するため自分のプライドを犠牲にしました。
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午後からは夏日となりました。
とうとうエアコンでの冷房が作動した、初夏を思わせる午後。
お偉方はお昼の時報ちょっと前に出かけたので、昼休みに制服を脱いで
私服に着替えました。
それでも暑かった!
明日は出しっぱなしになっていたファンヒーターを片付けようと思ってます。