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カテゴリ:歴史と文学
こんにちは~、こちら南ドイツは雪です!! 朝おきたら母上からメールが。 昨日、叔母と二人で温泉に行ったとのこと。とても気持ちがよかったので、あなたも帰ったら一緒に連れていってさしあげます、命の洗濯になります、と書いてありました。 うらやましいな~、温泉。 私はどこかの山奥の旅館の露天風呂みたいなのに、入ってみたいです。そこで外は雪景色なんて、いいじゃないですか~。(風邪ひくかな??) 私が最後に日本の温泉に入ったのは、仙石原のの見える温泉の露天風呂、それも独り・・・・・ さて、今日の本題に入ります。 大分昔にかった本なんですけど、武田信玄の戦い、武田二十四将などについて書かれてる本が手元にあります。 そこには信玄妻子についても説明がありまして、今日はその中から、信松院・松姫、武田信玄の六女について、簡単に書いてみたいと思います。 お松が6歳のときに、婚約した相手は織田信長の嫡男、奇妙丸(のちの信忠)、奇妙丸はこのとき10歳。もちろんお互いに会ったこともなければ、婚約の意味なんてわかっていなかったはず。 それでも織田家から躑躅ヶ崎館(信玄の居城)の広間に運ばれてくる結納品や、多分に周りから奇妙丸の名前など聞かされてくるうちに、なにか自ずからイメージできるものはあったのではないでしょうか。 もちろんこの婚約は政略結婚からなるもの、大人になると割り切って政略結婚でも嫁げるでしょうが、まだ純真な少女であったお松は、かなり真剣に純粋に自分の婚約をうけとめていただろうと、思います。 しかし、この婚約も3年後にはそれまでの武田・織田の同盟が、信玄が家康(信長の同盟者。ちなみに、信長は家康が今川から独立してから、初めて同盟を申し込んできた相手で、この二人の同盟は信長が死ぬまで、途中困難がありながらも、結局続きます)を敵に回すにあたり、怪しくなってきます。 三方が原の戦いで、決定的に織田・武田の関係は切れてしまいます。その後には信玄がなくなり、このお松の婚約は、自然解消してしまいます。 このとき、お松は13歳。 お松の生母は、甲州一の美人といわれた油川夫人。その油川夫人を母にもつお松はやはり、端正な美少女であったようで、その後、縁組を望むものは後を絶たなかった、といいますが、彼女はこれをすべて辞退、一切耳をかそうとしません。 ついでに、父、信玄は自分はさておき、ともかく美女好きで、正室の三条夫人も美女であったといいますが、その全ての側室、諏訪御料人(勝頼生母)、油川夫人、ねづ夫人、すべて美女そろいです。(信玄の側室で名前がわかってるのはこの3名だけ) もうひとつ、美女の妻といえば、イギリスのある王は自身が美男子ではなかったためコンプレックスをもっていて、嫁いできた美女の王妃を愛することができす、彼女をずっと塔に閉じ込め、その後その王妃が死ぬときに夫である王を呪った手紙を渡され、ショックのあまり心臓麻痺をおこした・・・・・・という眉唾な話もありますけれど。 その後、織田・武田の間で戦がおき、甲府に織田軍がせめてきたとき、その敵軍の総大将を務めたのは、かつての自分の婚約者、織田信忠でした。(幕末にも、ひとりそういう運命にあった女性がいましたね?? 皇女和宮です) 武田はその後、天目山で勝頼が嫡男、信勝、夫人の北条夫人とともに自刃するにあたり、滅亡します。お松はそのとき八王子に逃れていました。 世の中が落ち着いてから、上杉景勝夫人となっている同母姉のお菊や、徳川家康からの援助の申し出があったそうですが、すべて辞退し、落飾して信松院と号します。 八王子で養蚕が盛んになったのは、この信松尼の指導よる、という一説もあるようです。 それにしても周りの大人の一存で政略道具として簡単に扱われる子供達の人生というものは、気の毒です・・・・・といっても、その大人自身、また政略結婚を経験してるのですが。 政略結婚でムリやり嫁かされたといっても、夫婦仲がよかったケースもあったようです。 先ほどの和宮の件にしても、家茂は彼女をとても大事にし、側室をおかなかったほどです。(ついでに、家康の孫、千姫と豊臣秀頼の仲も周りの思惑をよそに、よかったらしい) この和宮については替え玉であった、とのうわさがありますが、私は彼女が徳川家に嫁ぐときに詠んだ歌、また家茂が死んだときに詠んだ歌(和宮がお土産に頼んであった、西陣織を彼女に届けることを、家茂は約束を守り和宮に死後届けますが、彼女は、あなたがいないのに、この西陣織などあったって、どうしようもありません、全てあなたがいてこそでしたのに・・・という歌を詠んでいるんですね)などを考えると、私個人としては、和宮替え玉説は、違うと思いたいです。 機会あれば今度は平家物語、高倉帝の命で小督の局を嵯峨野に探しに出かける仲国の場面(私の平家物語のなかで好きな場面なんです)について書きたい、と思います。 下の写真は甲府にある、武田神社です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.23 22:30:01
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