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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2012.12.19
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カテゴリ:政治
 私のブログに対し、しばしば「右傾化」していると批判、ないし警戒的な意見をもらうことがある。

 右か左かと言われれば、昔から右だと思っているから、そう言われて間違いはないし、仕方ない、当然だと思う。だが、私の学生時代から「右翼」と言えば、学生、若者の間では「悪」「危ない人」というレッテルが貼られ、軽蔑され、見下される傾向が強かった。このため、右であることを隠そうという空気も強く、それは今も続いている(弱まってはいるが)。

 かと言って「左翼」「共産主義者」というのも「右翼」ほどではないが、はばかられてきた。企業に入るときに、会社で破壊活動をする危ない人間だと見られていたのである。この傾向は、左翼過激派同士の陰惨な内ゲバ(武力闘争)が広がる1970年代に強まり、ソ連が崩壊し、ベルリンの壁が取り払われる1990年前後に決定的になった。

 しかし、左翼はリベラルという形に変わった。リベラルは左翼全盛時代でも、知識層や経済人の間でも広く承認され、評価されてきた。過激派の間では、「リベラルは結局は資本主義体制に迎合する偽善的な人間だ」と非難され、侮蔑されていたが、ベルリンの壁の崩壊を契機に左翼、共産主義の勢いが大きく衰退するにつれ、リベラルの勢いが高まり、従来は左翼だった人間もリベラル勢力の一員に変身して、生き延びてきた。

 今やリベラルは社民党、民主党から自民党まで広く分布し、経済界の幹部にも浸透している一大勢力だ。

 その主張は立場によって、様々だが、共通しているのは「平和第一。話し合いによる解決を図れ」。外交では「相手のいやがることをして相手を刺激し、挑発してはいけない」でほぼ一致している。

 武力を使うようなことは厳禁。だから、軍事力は保有しないのが基本、最低限、自衛の装備をする程度にとどめ、それも相手が攻撃するまでは攻撃してはならない。だから、防衛専門の自衛隊でちょうどいいのだ。

 また、戦前、戦中、日本は中国大陸や朝鮮半島、東南アジアに侵略して悪いことをした。だから、今でも彼らに謝罪し、賠償金を払ったり、こちらの負担が多少大きくても経済協力すべきだ。それが平和、友好の道を太くする、といった論調が基本になっている。

 教科書もこの「左偏向」路線が継続しており、それで子供たちを教育し、リベラルを再生産している。このため「右翼」系は居心地の悪いまま。国全体として独立国としての軍事力をそなえることができにくかった。

 この流れに棹をさしたのが北朝鮮の日本人拉致、領土問題でのロシア、韓国の攻勢、そして中国の尖閣諸島領域への侵入だった。

 このままの防衛体制でいいのか。漠然とした不安が国民の間に広がったのが今だ。これに対して自衛隊を国防軍に衣替えし、集団的自衛権を行使し、憲法も改正しようという意気込みで今回の選挙に臨み、大勝したしたのが安倍・自民党だ。

 私はこれを支持しているが、政財界、学界に広く浸透しているリベラルは今もこの動きに警戒感を持っているというのが現状だろう。

 だから、今こそ、右傾化とは何か、国防軍はなぜ必要かと、広範な議論を展開すべきだろう。「自衛隊」は広く国民の間に定着しているから「国防軍」にする必要はない、などというのはごまかしである、という議論を。そうしたタブーのない議論を展開するのが民主主義国のあり方である。





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Last updated  2012.12.19 10:37:32
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