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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2013.06.10
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カテゴリ:外交

 大礒正美氏が「性奴隷はレイプ収容所のウソ応用編」と題するブログで、米国民をコろっと騙し、自身の味方につける謀略について書いている。

 アメリカ人は情報工作に弱く、ウソ情報を簡単に信じ、自分の信念として「正義」を振りかざす。

 典型例が1990-91年のイラクによるクウェート占領・湾岸戦争での「ナイラ証言」。イラクがクウェートを制圧した2ヵ月後、ワシントンで開かれた有力下院議員の主催する人権集会で、15歳のクウェート少女ナイラが証言し、「イラク兵士が病院に乱入し、多数の新生児を放り出して「インキュベーター」(保育器)を奪っていくのを見た」と訴えた。

 <「新生児が放り出されて(殺された)」と、いたいけな少女が涙ながらに語るのがミソで、米国民は簡単に動かされてしまったのである。この演出をすべて引き受けたのは大手情報企業の「ヒル・アンド・ノールトン」社で、依頼者はクウェート政府、少女はクウェート首長の一族である「駐米大使の娘」だった> 


 これを材料に、米政府は、世論に押される形を作って多国籍軍の形成を進め、翌年1月のクウェート奪還作戦に結びつけた。

 日本は戦前、この手法によって、米国内でさんざんな情報操作で、やられてきた。日中戦争の最中、蒋介石の妻、宋美齢が「日本はどんなにひどい国か」と、ある事ない事を宣伝し、それが米国内に反日的な世論を醸成するテコとなった。


 大礒氏は謀略のカギは「女性とこどもだ」と喝破する。

 <「かわいそうに、」という感情に訴える道具として最適だからだ>

 そして、従軍慰安婦問題で、米国でロビー活動をしている韓国も同じ手法を展開している。


 <ソウルの日本大使館前の歩道に据えられた慰安婦像も少女だし、米ニュージャージー州やニューヨーク州で設置・計画されている慰霊碑なども、いたいけな少女のイメージで作られている> 

 <おそらく有能な大手情報企業が動いていると推測すべきだろう。依頼者は在米コリアンの組織であり、巨額資金の出所は韓国の官民(有名巨大企業など)であろう。 さらに手足として、250万人といわれる在米コリアンが活動する。 この世界は、地方政治しか知らない日本の政治家が手を出して勝てる世界ではない。もうすでに、9割がた勝負はついていて、日本の負けは挽回しがたいのではないだろうか>


 こう言われると、同意せざるを得ないほど日本は劣勢だ。橋下・大阪市長の苦戦を見ればわかる。

 だが、大礒氏はこうも書いている。
 
 <もう手遅れかもしれないが、日本も同じ土俵に上らなければ、先の展望は開けない。中国はもっと巧妙に、世界的な規模で、対日謀略戦争を展開している。 武士道精神の日本が最も苦手とする分野ではあるが、専門家がいないわけではない。政府が組織を作り、米情報企業も使うことでようやく対抗できる可能性が出てくる>


 安倍政権はそのための対策を組んでいるのだろうか。政権をとる前は「河野談話を見直す」と息巻いていたのに、昨今は「見直す気はない」とトーンダウンしてしまった。

 謀略に対抗する戦略も戦術もないままに、下手な発言をすれば、劣勢に追い込まれることは第一次安倍内閣の経験でわかっていたはずなのに、また情報戦で同じ負け戦を繰り返していることに失望を禁じえない。

 苦手であっても、本腰を入れた対策が不可欠である。歴史の改ざん、歪曲は日本国民の名誉と将来がかかっていることなのだ。「日本の近現代はひどい歴史だった」という誹謗中傷を許して、誇りと活力をもった子供が育つはずがない。





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Last updated  2013.06.10 07:21:04
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