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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2014.09.17
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カテゴリ:生活・人生
「教育」と「教養」ではない。定年退職者は「今日行く」ところ、「今日用」があることを求めている、という駄ジャレである。

 定年後の初老の元サラリーマンはそれほど行き先ややることがなくて、無聊をかこっているというのだ。「今日行く」「今日用」がなく、家事・掃除もできないと、家人からは粗大ゴミ、ヌレ落ち葉と嫌われる。

「だから、会社をやめても何か仕事を続けた方がいい」という先輩定年者の忠告なのである。一番いいのは、給料は下がっても長年勤めた会社かその関連会社に再雇用されることだという。

これはサラリーマンの習性をよく表している。学校卒業以来、ずっと雇われる立場として職場生活をまじめにすごした人間は、元気な限りその生活がずっと延長されるのが望ましいのだ。

そこで、しばしば「社畜」などと揶揄される。会社勤めをしたことのない評論家やフリージャーナリストは軽蔑を込めた冷たい調子で突き放し、サラリーマン側も「オレはどうせ社畜だから」と自嘲気味に語る。

会社勤めをしてきた身としては、とても冷たく突き放す気にはならない。長年安定していた会社勤めから放り出されて、どう生活したらいいのかと戸惑う姿に、むしろ同じ境遇にある者として親近感を抱く。ただ、自分としては退職後も「今日行く」ところがないと嘆いたことも、「今日の用がない」と退屈を感じたこともない。

定年後も雑誌の執筆などの仕事を二、三続けているからでもあるが、それがなくても、やることはたくさんあると思うのだ。

実際、学生時代の仲間や勤め先の同僚OBを見ていると、マイカーで日本中を旅したり、毎日、自宅周辺で写生したり、コーラスグループで歌を歌ったり、テニスにいそしんだり、そば打ちに励んだりと「今日行く」「今日用」のある定年者はたくさんいる。

「今日行く」と「今日用」は自分で見つけ、実行するだけのこと。心がけ次第という点で教育、教養に通ずるものがある。

ただ、コツはありそうだ。1つは行き当たりばったりではなく、定期的にやることを見つけ、計画を立てて生活にリズム、メリハリはつけるのが良いようだ。「毎朝、犬と散歩する」「月曜昼は水泳、火金曜夜はカラオケ」「春夏秋冬の3ヶ月に1回、短期間の旅行する」「2週間に1冊、本を読む」などだ。

もう1つは何か、世の中に役立つことをする。「平日は毎朝、車の多い近くの小学校の通学路で、子供が安全に歩けるよう歩道に立って旗振りをする」「介護施設で高齢者向けに囲碁や将棋、歌の相手をする」……。

何でも良いが、人の役に立っているということが生活にハリを与えるようだ。サラリーマン時代の専門知識を生かし、地元の商店・飲食店の経理や営業を指導、顧問料をもらっているという人もいる。収入の伴わないボランティアでもいいが、小額でも報酬の得られる仕事をすると励みになることが少なくないようだ。

人様に心構えを説くような立場ではない。以上は「今日行く」「今日用」を失わないようにしたい、という自戒の思いでもある。






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Last updated  2014.09.19 06:25:45
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