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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2014.11.18
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カテゴリ:日本
サイト「ブロゴス」(11月14日)に「国別ブランドランキングで日本が初めて1位 技術・イノベーションが原動力に」という記事が載っている。


米国の「フューチャーブランド」社が毎年発表しているランキングで、頻繁に海外旅行をする17か国の旅行者2530名の意見を集めたものだという。

ブランドに認定された国は対象75か国中22か国。日本は、2010年度6位、2011年度4位、2012-13年度3位と徐々に順位を上げてきて、今回初の1位に輝いた。

 評価するのは「暮らし」「価値観」「ビジネス」「文化」「観光」「生産品」の6つ。「認知度」「親しみやすさ」「連想するもの」「好ましさ」「考慮すべき事項」「結局、訪問を勧めるか」の項目に関しパーセンテージで評価するという。

 日本ブランドへの評価を見ると、「日本がもっとも熟達している分野はテクノロジー、家電、自動車」。ブランド力を高める原動力は「テクノロジーとイノベーション」。日本から最も強く連想される事は「テクノロジーの先進性」。

 結果として、日本を最も評価したポイントは「ビジネスの成長性」だそうだ。

 日本製品をどう思うかという質問については「高品質」だった。
 
 評価者の意見としては「ユニークな国、取引相手としてだけではなく、文化的にも。日本にいることはユニークだ」「立ち止まらず常に上昇している国。ロボット技術や工学で世界を上回っている」など。

 日本の商品ブランドとしては「トヨタ、任天堂、本田、ソニー、東芝、パナソニック」などが認知されており、国別ブランドの特徴は「フランスはファッション」「ドイツは自動車」、そして「日本はテクノロジー」。
 
 ここまで読んでみて、「え、日本て、本当にそんなにテクノロジーがユニークで強力なの?」と半信半疑の読者も多いのではあるまいか。

 4-6月期、7-9月期とGDPが2四半期続けてマイナス成長を続けた最大の要因は、アベノミクスの3本の矢のうち、最も重要な成長戦略が不十分で、不発だからと言われている。

 成長戦略実現のためには政府の行政改革、規制緩和、法人税率の引き下げなどが必要だが、それ以上に大切なのは民間企業のイノベーション、新事業の創造力とその実現のための野心的な事業家魂だ。

 それが不十分だから、成長力が鈍り、財政が悪化しているのに、日本が最も評価されている点が「ビジネスの成長性」とは?

 アマゾンやアップル、グーグル、フェイスブックなど独創的な商品・サービスをテコに巨大企業が急成長する米国などに比べると、成長力には疑問符がつく。海外からの旅行者は何か勘違いしているのではあるまいか、と思えて来る。

 ただ、日本の旅先で見たり、経験したりする商品やサービスはロボット、アニメ、スカイツリー、和食など確かにユニークで楽しく、高品質、安全度抜群で、「世界で一番良いな」と思わせるものが多い。それがナンバーワンの評価になったのだろう。

 「日本を一言で言い表すと」という質問に対しては旅行者たちが答えたのは、「テクノロジー、文化、食べ物、サムライ、寿司、リスペクト、友好的、アニメ、美しい、エレクトロニクス、安全」など。

 確かに「日本はいいところだ」と思うのがわかる内容だ。日本の経済成長力が衰え、財政が悪化している今、こうした調査は日本人に元気を与える。「まだまだ、やれる」「日本の底力はすごいんだ!」と。


 問題はその底力を経済成長の糧として具体化させるアップルやアマゾンなどの経営力。そして、そうした経営者、事業家が能力を発揮できる環境つくりにある。やはり重要なのは政府の規制緩和、行政改革の推進、市場競争の貫徹ということになる。

 ちなみに、この調査による「2014-15年度国家ブランド指数ランキング上位20カ国は以下の通り。

1. 日本  2. スイス  3. ドイツ  4. スウェーデン  5. カナダ  6. ノルウェー  7. 米国  8. オーストラリア  9. デンマーク  10. オーストリア  11. ニュージーランド 12.英国 13. フィンランド
14. シンガポール  15. アイスランド  16. オランダ  17. フランス  18. イタリア 19. アラブ首長国連邦  20. 韓国





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Last updated  2014.11.18 22:53:20
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