数年前のこと。

ゆうちょ銀行の人間が家に訪ねてきた。

嫁さんが対応したが、どうも俺の名義で預金されている金がゆうちょの上限を超えるとのこと。

それを聞かされたが、さっぱり分からんかった。

一度、話しを聞いて欲しいとの事で、その担当者と話してみた。

聞くと、俺が持っている口座の他にもう一口座あり、それを合わせると上限の1千万円を超えるとの事。

それを聞かされても、さっぱり意味が分からんかったが、よくよく考えてみるとその当時

自分の口座に事故の保険金が入ってきた。

どうやら、その金ともう一つの口座を合わせるとそうなるらしい。

では、もう一つの口座とは何か？

ゆうちょ銀行によれば、同姓同名、生年月日が合致している口座が有るらしい。

その担当者は身内が俺の名前を使って口座を開設したのではと言う。

実際、その口座は長年使われていないらしい。

一度、窓口に着て欲しいと言うので、半信半疑で行ってみた。

担当者は淡々とその口座の解約手続きを進める。

そこで、引っ掛かったことが一つあった。

その口座に記されている現住所。

担当者は俺に思い当たる住所を聞き出したが、どれも違った。

態々、呼び出されたが飛んだ人違い。

その担当者は昔の口座は詳細なデータが残っていないので、基本、氏名と生年月日で判断するとの事。

結構、ええ加減な管理だと思いました。