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神戸辺り、たゆたう時間

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2005年11月07日
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カテゴリ:Camera
私の2台目のカメラ。それはフィルム1眼レフカメラであるPentax MZ-7でした。
購入したのは2000年2月。このころ仕事もようやく一段落した私は、新しいシーズンにヴィッセル神戸の試合観戦にどっぷりはまろうとしていました。そして「自分だけのヴィッセルの写真」を撮りたくなり、神戸のとあるカメラ屋さんで薦められるままにこのカメラを買いました。
合わせて購入したのが、SIGMA 170-500F5.6-6.5。これだけ。普通、こんな長い玉だけしか持っていない人なんていないと思います。本当にサッカーを撮るだけしか使い物にならない選択でした。あとはManfrottoの一脚。
そもそも、何も予習せず、こんな物を買ってしまう辺りに、若さと独身ゆえの金遣いの荒さが現れています。今の私がちょっとうらやむぐらい・・・

さてまだカメラ知識の乏しい私は、とりあえず撮りまくりました。
さすがに500mmの望遠はそれなりに強力で、ヴィッセルの試合ならまだがらがらだったユニバのS自由席最前列付近に陣取っては、白黒の縦縞をおっていました。ユニバの代表戦(城が靭帯をやったとか、やらないとかいわくつきの試合)でも無謀にも2階席から撮りまくっていました。

ただ調子がよかったのも初夏ごろまででした。ナイトゲームが始まると、当然のことながらシャッター速度の遅さに悩まされ始めます。ISO80のフィルムを使うなど、乏しい知識を動員して対策はしていたのですが根本的に分かっていなかったので効果は上がりませんでした。
ただ秋になり、デイゲームが戻ってくると再びMZ-7の出番は増えました。

しかしやがて私は当たり前の事実、フィルムカメラで撮りまくるとフィルム代以上に現像代、プリント代がかさむという事実に直面したのです。フィルムではなく、現像代で稼ぐという伝統的なカメラ業界のビジネスモデルにまんまと嵌まったのです。
また私は印画した写真ではなく、PCのモニタ上で写真を鑑賞するのが目的であったので、焼いた写真で「ちょっといいな」と思う物があったら、写真屋に持ち込んでデジタル化してもらう必要がありました。これも手間とお金がかかります。
そして2001年のナイトゲームシーズン、私の心はMZ-7から離れて行きました。
「やっぱり、時代はディジタルだ」と。
学習遅いですねぇ・・・でもそれはこの後も、全然改善されないんです。

MZ-7は実家で父親に託してあります。170-500mmという長玉は売り払い、28-85mmという手頃なレンズを中古で購入し、普段使いできるようにしました。それでもかさ張るからと言ってなかなか連れ出してもらえないようですが・・・
(続く)





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最終更新日  2005年11月07日 12時29分08秒
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