INAC対アーセナルの試合をのんきに見ていて、発表をチェックするのが遅れた。というのも、去年通りシーズン終了後の発表だと思っていたからだ。
契約制度変更で早めに再就職活動を始める必要が出てきたし、昨年と違って残留争いのためにそんな余裕がないということもない、というのが早い発表の理由だろう。
7人とは予想をかなり上回ったな。来年に向けて積極補強するためには、A契約選手の整理は必須なんだけど。それにしても今年は特に愛着のある選手が多いだけに、複雑だ。
例年通り、各選手についてコメントを。
- 9 ホジェリーニョ
- 個々に光るプレーはあるものの、何にしろ稼働率が低すぎる。貴重な外国籍選手枠がこれでは・・・
ホーム川崎戦のカンジョへのラストパス、ホーム横浜M戦のポポへのスルーパスなど、出たときはそれなりに効いていただけに、ちょっと残念。
というか、開幕も確か出遅れたし、獲得前のメディカルチェックとかは大丈夫だったのか?
- 10 ボッティ
- 残念だが、やむを得ないな。ここのところのパフォーマンスの低下は目を覆うばかりだったから。
どうした影響か、トラップやパスのタッチが凄く悪くなって、「あれ、あのボッティが何でこんなミスを?」と我が目を疑いたくなるシーンが増えていた。
その結果の解雇だと思う。
2007年加入で5年。神戸史上、もっとも長く在籍した外国籍選手(在日枠のカンジョを除く)で、もっとも長く10番をつけ続けた選手。
持病の腰の悪化で何度も戦線を離脱し、そのたびに不在を嘆かれた選手。
ここぞという時にピンポイントで合わせるパスでわくわくさせてくれたし、守備もさぼらない熱い選手。
その一方、なぜかシュート精度が低く、近頃は直接点に繋がるFKやCKを蹴っていた記憶がない。
思い出すのは
2007年のホーム広島戦、ハーフタイムに見方に檄を飛ばし、タッチラインに出そうになるボールをスライディングで確保して勝利に見せた執念。
2008年のホームG大阪戦で嘉人に通したピンポイントパス。
2010年、ホーム磐田戦でポポに送ったサイドチェンジのラストパス。
本当に数多くの印象に残るシーンがある。
本当に5年間、ありがとう。まだまだ30歳。老け込む歳ではな
い。もう一度、あのシルキータッチを取り戻して活躍して欲しい。
- 16 楠瀬 章仁
- 結局、ドリブルだけの選手、だったのかな?生であまりプレーを見られていないだけに、コメントがあんまりない。
まずは怪我をしっかり治してくれ。
- 22 馬場 賢治
- 彼の場合は湘南から出戻った時点でこの日の結末は見えていたわけだが。
入団時に「ボッティからポジションを奪う」と宣言したのが懐かしい。ただ絶対レベルとしてコンタクトプレーに弱すぎるし、プレーが軽い、という印象が拭えなかった。(湘南に行く前のことで、今年のプレーはみれていないからあくまで私の認識)
- 25 石櫃 洋祐
- 終盤の外され方から予想はされた。だが正直その前まで、石櫃の出来が特段に悪かったとは思わない。怪我が解雇原因なのか?
J2に落ちた2006年に入団し、6年、か。
2007年にJ1初出場を果たしたときは、「これはDFとしてはJ1レベルにほど遠い」と思ったが、2008年には代表候補にも呼ばれた。神戸でプロ生活を初めてそのまま代表にまで呼ばれたのは海本以来で嬉しかった。だが、なぜかその後あまり進化しなかったな。結婚式を優先したのが響いたかな?まあそっち優先なのは当たり前だけど。
左でも強く、正確なパス・シュートが出せる選手はあんまりいない。個人的にはもっとFKとかも蹴らせたかったし、先日の磐田戦の岳登のように常に高い位置をとってどんどんクロスをあげていって欲しかった。
今回、解雇がもっとも残念な選手だ。
ただビツなら再就職先はきっとあるだろう。またビッツ砲がみたい。ただし神戸との対戦の時を除いて。
- 26 三島 康平
- 今シーズン終盤、少し出場機会を与えられていたから、もう一年は様子を見ると思っていたのだが・・・
ただ、獲得時点から少し疑問がある。三浦前監督の意向(ターゲットマン必須)での採用だったことが伺えるが、同期入団の高橋といい、代表経験もないような大卒選手に即戦力を求めるという、「ばくち」はもう金輪際辞めて欲しい。
- 32 柳川 雅樹
- 2006年の開幕戦、河本を押し退けて先発起用されたときはびっくりした。神戸下部組織出身者としては、初めてFIFA主催の国際大会に出場した選手でもある。
あの博多の森の激闘を戦ってくれた。期待もしようというもの。
私もかなりの期待を込めて、自分の携帯端末の名前に引用したぐらいだった。
ただ・・・J1では通用しなかったな。というか、北本・河本の壁が厚かった、そして成長しない内に、年をとってしまった、という感じか?
去年、レンタル先の甲府でレギュラーがとれなかった時点で先は見えていたのだが・・・
また一人、ユース出身選手が去るのは寂しい限り。
大卒の攻撃的選手を軒並み切ったな。
ただ今回解雇された日本人は、
出場機会さえ掴めず、見限られた
訳ではない。ここがこれまでの大量新卒解雇と違うところ。
それを
成長させられなかった
と見るのか、
本人が成長しなかった
と見るかは人それぞれだろうが、私はむしろ後者だと思う。やはり大卒はそのぐらいの気持ちでないと、Jに、少なくともJ1のチームに入るべきではない、と思う。
ところで
14はどうなった?
確か、契約満了のはず。まさか格安での再契約を狙っているとか?
まあ、それなら合意できなければ追加発表されるだけだが・・・
今年の年俸に見合わない選手であることは議論の余地はない。
ただ、集客やリーダーシップの面が重要視されている可能性はある。
ともかく、これで来期に向けた準備は始まったわけだ。
さて、哀愁に浸るのは今日まで。これからはどんな選手が獲得できるか、でワクワクしよう。
あ、その前に最終節だ!