ピラジンの効果
←ピラジン構造式:化学式C4H4N2低級アルキルピラジンは食品の加熱調理の際にメイラード反応により生成し、ローストのような香気に重要な寄与をしています。焼いた魚介・畜肉・野菜類などのほか、香ばしいパンや煎ったゴマ、コーヒー・ココアの香りなどもピラジン類が関わっています。次に、健康な男性から採取した血液にピラジン類を加え、血液の流れやすさを比べました。←2,3,5-トリメチルピラジン構造式:化学式C7H10N2その結果、ピラジン類の一種であり、血小板凝集抑制作用が強い、2,3,5-トリメチルピラジンを加えることによって、血液が流れやすくなる(サラサラになる)ことが判りました。参考:血小板凝集抑制作用のメカニズム 血小板細胞は、血管の損傷部位をみつけ、そこで凝集して出血を止めます。血小板凝集がおこる際には、血小板細胞内にカルシウムイオンが流れ込み、細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇し、それが引き金となって血小板凝集反応が進みます。ピラジン類は、細胞外(骨)からカルシウムイオンが流れ込む際に通過するカルシウムイオンチャネルを開かなくさせることによって、細胞内のカルシウムイオン濃度の上昇を抑え、血小板が凝集しにくくします。つまり、ピラジン類が、骨から溶け出たカルシウム(カルシウム不足により)を血液中に流入させないようにして血栓ができないようにします。一方、構造の中にメチル基を持たないピラジンでは、そのような作用(血液サラサラ作用)は見られませんでした。 また、ピラジン類は、アミノ酸と糖から、焙煎の過程において生成されます。麦茶の原料である六条大麦は、ビールの原料となる二条大麦よりも蛋白質含量が高く、同一条件で焙煎した場合、約3倍量のピラジン類が生成されます。参考:二条大麦と六条大麦とでは、穂についている実の列数が異なり、穂を上から見ると二条大麦は2列に、六条大麦は6列についています。二条大麦は明治初期にビール醸造を目的に導入され、現在では焼酎の原料にもなっています。六条大麦は、古くは炒って粉にし、「麦こがし」や「はったいこ」として食べられていました。現在は精麦され「押し麦」や「丸麦」、「米粒麦(白麦)」として麦飯や麦味噌の原料に利用されます。 平成22年産作物統計によると、二条大麦の全国の生産量(収穫量)は104,300トンで、主な生産地は栃木県(32,000トン)、佐賀県(26,700トン)、福岡県(14,300トン)です。一方、六条大麦の全国の生産量(収穫量)は44,800トンで、主な生産地は福井県(13,700トン)、富山県(7,830トン)、栃木県(5,530トン)です。2,3,5-トリメチルピラジン含有量の多い麦茶を摂って、血液サラサラになりましょう。丸粒麦茶(300gx20入り)【麦茶 煮出し ピラジン効果も】10P01Sep13価格:2,057円(税込、送料別)←麦茶(少しの量で濃く出ますので分量を注意しましょう。)にほんブログ村←ポチッとお願いね。